本日は血液型のABO分類を発見したラントシュタイナー(Karl Landsteiner, 1868年6月14日-1943年6月26日)の生誕記念日です。

GoogleのDoodleで気づきました。
1900年にラントシュタイナーは自分を含むいろいろな人から採取した赤血球と血清を混ぜて、赤血球の凝集が起こるかどうかを観察しました。そのパターンを分析して、血液をA型、B型、C型(後にO型と名前が変わる)に分類したのです。その実験の時にAB型の人がいなかったようで、AB型は2年後に発見されました。

こちらがラントシュタイナー博士。厳しい先生だったそうで、写真もこわそうですね。ちなみにラントシュタイナー先生自身はO型でした[文献1]。写真はこちらから引用。
血液型の考え方ができるまでは、輸血はいきあたりばったりで実施され、うまく行けばラッキー、うまく行かなければ死亡という、賭けのようなものでした。

上は血液型判定の例。各血液型の血液(正確にはそれからとった赤血球)に抗A血清試薬=青色試薬、あるいは抗B血清試薬=黄色試薬を混ぜる。そうするとA型の血液(赤血球)は青色試薬では凝集して小さい黒っぽい固まりを作るが(最上段左)、黄色試薬では凝集せず赤血球が浮遊する赤っぽい液体のままである(最上段右)。写真はこちらから引用。
ラントシュタイナーは1930年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。その後1940年には新たな赤血球抗原である「Rh抗原」を発見しました。現在はこの他にも多くの血液型分類法がありますが、医療上最も重要なのは今でもABO型ですね。
彼は安全な輸血法、そして抗原と抗体に始まる免疫学の基礎を作ってくれました。また、非科学的ですが、血液型占いもできるようにしてくれましたね
(中国人の血液型比率は以前の記事✩をみて下さい)。
偉人の業績に感謝です。

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[1]Schwarz, H. P. and Dorner, F. Brit J of Haematol, 2003; 121: 556

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1900年にラントシュタイナーは自分を含むいろいろな人から採取した赤血球と血清を混ぜて、赤血球の凝集が起こるかどうかを観察しました。そのパターンを分析して、血液をA型、B型、C型(後にO型と名前が変わる)に分類したのです。その実験の時にAB型の人がいなかったようで、AB型は2年後に発見されました。

こちらがラントシュタイナー博士。厳しい先生だったそうで、写真もこわそうですね。ちなみにラントシュタイナー先生自身はO型でした[文献1]。写真はこちらから引用。
血液型の考え方ができるまでは、輸血はいきあたりばったりで実施され、うまく行けばラッキー、うまく行かなければ死亡という、賭けのようなものでした。

上は血液型判定の例。各血液型の血液(正確にはそれからとった赤血球)に抗A血清試薬=青色試薬、あるいは抗B血清試薬=黄色試薬を混ぜる。そうするとA型の血液(赤血球)は青色試薬では凝集して小さい黒っぽい固まりを作るが(最上段左)、黄色試薬では凝集せず赤血球が浮遊する赤っぽい液体のままである(最上段右)。写真はこちらから引用。
ラントシュタイナーは1930年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。その後1940年には新たな赤血球抗原である「Rh抗原」を発見しました。現在はこの他にも多くの血液型分類法がありますが、医療上最も重要なのは今でもABO型ですね。
彼は安全な輸血法、そして抗原と抗体に始まる免疫学の基礎を作ってくれました。また、非科学的ですが、血液型占いもできるようにしてくれましたね

偉人の業績に感謝です。

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[1]Schwarz, H. P. and Dorner, F. Brit J of Haematol, 2003; 121: 556