訃報。日本の音楽の発展に寄与した冨田勲さんがお亡くなりになりました。
以下の写真と記事はNHKのニュースから。
> 5月8日 14時53分
> 世界的なシンセサイザー奏者で作曲家の冨田勲さんが、今月5日、慢性心不全のため東京都内の病院で亡くなりました。84歳でした。
> 冨田さんは東京都出身で、慶応大学在学中に本格的に作曲を始めました。NHKの大河ドラマ「花の生涯」「天と地と」や、「新日本紀行」などのテーマ音楽を手がけました。
> 昭和40年代からいち早くシンセサイザーを取り入れ、昭和49年にはアルバム「月の光」が世界的なヒットとなり、日本人としては初めてアメリカ・グラミー賞の候補になりました。
その後も「展覧会の絵」、「火の鳥」、「惑星」などの作品を出して世界的に活躍を続けたほか映画やテレビドラマの音楽も数多く手がけ、山田洋次監督の映画、「学校」や「たそがれ清兵衛」などの音楽を担当しました。(以下略)
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「惑星」は名盤でした。
ジャケット写真はこちらから引用。1976年発表。
ホルストの惑星を当時珍しかったシンセサイザーで現代風にアレンジしたものです。
みたこともない音楽の手法の斬新さに当時は衝撃を受けたものでした。宣伝コピーは「管弦楽曲の電子音による再創造」です。
電子音楽はお弟子さんの松武秀樹さんによりYMOに繋がっていくのですが(もちろん電子音楽の流れはこれだけではない)、アナログシンセサイザーであの厚みのある音の世界を作った冨田さんはすごい。ちなみに冨田さんと松武さんが出演してモーグシンセサイザーを取り上げた2012年のタモリ倶楽部は神回でした
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冨田さんは中国ともかかわりのあるかたです。
彼は幼少時を青島や北京で過ごしました。
そして2015年には(晩年ですね)北京で「イーハトーヴ交響曲」を上演されました。「イーハトーヴ交響曲」は初音ミク(ボーカロイド)を起用し、オーケストラと合唱団によって宮沢賢治の世界を表現する作品で、中国政府の招聘で上演が実現したそうです。
このポスターは初音ミク公式ブログから}引用させていただきました。ありがとうございます。この公演のレポートは同ブログのこちらの記事☆をご覧ください。
冨田勲さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
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