昨夜の熊本での大きな地震には驚きました。辛いことですが犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。また家屋など被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
地震は忘れたころにやってきます。
上海は心配ないのでしょうか。大きな地震がきたら倒壊するビルが続出するのではないか、たいへんに心配です。
うちのクリニックの若い中国人スタッフに地震のことをきくと、中には「わたしは地震を経験したことがない」という、日本人には信じられないことをいう人もいました。
下図は中国地震観測所(地震台)のHPでみることができる、2012年4月(ここでデータがみられる多分一番古い時期)から今日までの、マグニチュード1以上の地震の分布図です。
全土でみると、中国はすごく地震が多い国です。
そして上海付近を拡大すると、下のようになり、上海は全然地震がおきていない。地震を知らないスタッフがいてもおかしくない。
一番上の図で、地震の起こりやすい地域はかたまって(集まって)いるようで、起こりやすい「地震帯」もわかっているようです(下図)。上海はそこをすり抜けている様子。
この図はこちらから引用。
さらに100年前くらいまでさかのぼると、上海付近での大きな地震は南通市の北の海側で起きているらしい。
このデータはこちらから引用。
過去のデータ(といってもたかだか100年)からは、上海は比較的安全なようですが、油断はできませんね。
普段の備えや、避難場所について家族や職場で確認をしていた方がいいでしょう。