前回、中国では男性の喫煙者がとても多いことをアップしました(中国の喫煙者が”べらぼうに”多い件(2億人以上))。

 

さて、中国人の喫煙率(人数でなく)男女で比べると、とても差が大きい。つまり女性の喫煙率がとても少ない。これは多くの人が実感していることだと思います。もちろん喫煙する女性を目撃することはありますが。

 

下のグラフは男女別の喫煙率です(青が吸っている人の割合)。日本とアメリカの数値を含めこちらのデータから作成。2013年の調査。

 

男性の喫煙率は中国(45%)>日本(36%)>アメリカ(19%)です。

 

一方女性は順番が逆でアメリカ(16%)>日本(11%)>中国(2%)で、中国人女性の喫煙率がすごく少ない。これはいいことです。

 

中国人女性がタバコを吸わない傾向は、若い人ほど顕著です。下のグラフは横軸が生まれた年、縦軸が喫煙率。10か所の地域での調査で、赤が2か所(四川とハルビン)、青が他の8か所のデータ。若い女性ほど(ここでは1970年生まれが一番若い)タバコを吸わない傾向があります。

 

上記グラフはこちらの論文から引用。

 

当クリニックの中国人スタッフに聞いても、男女でこれほどの喫煙率の差が出る理由は、わからないとのことでした。もともとの文化背景によるのでしょうか。

 

中国人男性も女性のように喫煙者が少なくなってくれないかな。

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[付記]中国疾病预防控制中心による、2015年の中国成人烟草调查(上記よりも最新と思われる)では男性の喫煙率52.1%,女性は2.7%と報告されています。