福建省の黄熱病患者さんは引き続き増えていて、4例新たにみつかりました。前回発表の人を入れて全部で5例。中国全体では10例の確認です。
みんなアフリカのアンゴラで感染しています。
写真はこちらのHPから。アンゴラでのワクチン接種光景。
4月1日発表(通算7-9例目)
* 范さん,男性,42歳,福建省三明市大田县の出身。長期間アンゴラの首都ルアンダで仕事をしており、3月17日発熱。現地で治療するも改善なく、18日に飛行機に乗りエチオピア、上海(浦東空港)を経由して福州市に到着、現在福州市で入院措置。
* 郑さん,女性,36歳,福建省福州市福清市の出身。長くルアンダで仕事をしていた。3月15日に発熱し、現地で薬をのみ解熱。3月20日に空路エチオピア、上海(浦東空港)を経由して福州市に到着、現在福州市で入院措置。
* 朱さん、女性、53歳、福建省福州市福清市の出身。ルアンダで仕事をしており、3月13日発熱し、現地で治療。3月21日にエチオピア、上海を経由して福州市に到着、現在福州市で入院措置。
4月3日発表(通算10例目)
* 黄さん、男性、18歳、福建省福州市福清市出身。両親とアンゴラで生活。3月12日に発熱し、現地で治療。3月27日に飛行機に乗りドバイ、北京を経由して福州市に到着、福州市で入院措置。
4人ともウイルスのDNA検査が陽性です。全員の容体は安定しているそうです。
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このような状況で黄熱病のワクチンは非常に品不足になってきます。こちらのScience誌記事も見てください。
アジアではいままで幸いなことに流行がなかったのですが、このままアンゴラ帰りの人が増えると、蚊の増える夏場にアジアで黄熱病の流行がおこるのかどうか、特に中国で、心配です。