いまだにB型インフエンザの流行がおさまっていません。
下のグラフは先月アップした、当院のインフルエンザ検出状況の最新改訂版です。3月の最新データを追加しました。
2014年からの当院における月ごとのインフルエンザ検出数です。検査キットで陽性確認者のみカウントしています。家族が罹患した場合のように、検査せずに診断できているものを除いています。
例年3月(上記グラフで黄色をつけたところ)はインフルエンザが減り始めますが、今年はAが減り始めたものの、Bはまだ増えそうな感じ。3月にこのように増えるとは思いませんでした。昨日の外来でもコンスタントに患者さんが見つかっています。
今年はA型の発生が例年になく少なかったです。グラフの通りで2016年1月のピークがとても低いですね。
上海ではA型インフルは年に2回、冬と夏に流行しますので、今年の7,8月はまたA型への注意が必要です。
◆
一方、日本ではインフルエンザのピークは過ぎています。
2016 年第 12 週(=3月中旬)の定点当たり報告数は 13.81(患者報告数 68,369 人)で、前週の定点当たり報告数21.13 よりも減少しました。全都道府県で減少がみられています(4月1日厚生労働省発表)。
また現在流行しているウイルスの型は上海と同じくB型です。
上図はこちらのサイトから引用。日本でも検出されるインフルの割合(Aが赤、Bが青)です。現在はほぼB型(グラフで青が優位です)が検出されています。
いましばらく、外出後のうがい、手洗いは励行しましょう。またワクチンを受けている人はインフルエンザにかかっても症状が出にくい場合が多いです。感染しているか判断に迷う場合は医療機関を受診してください。