もう全然驚きませんよ。これで計8名の中国における感染確認。すべて海外での感染です。
昨日(2月27日)の発表です。広東省広州白雲国際空港の検疫で、6歳の男児と8歳の女児(姉弟)が発熱をチェックされ、輸入ジカ熱患者と診断されたそうです。彼らはベネズエラから戻ったところです。
隔離されていますが、容態は安定しているらしいです。よかった。
図は活発な流行地域が紫、2015年以前のウイルス確認地域がオレンジ、現在報告のある国が赤。
2016年2月10日のデータなので、日本の2月25日のブラジル帰りの感染例がまだ含まれていない。
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ところで、アメリカでジカ熱感染妊婦が小頭症の子供を出産したそうです。アメリカでは初のケースらしいです。
下記は朝日新聞のニュースを引用。
米疾病対策センター(CDC)は26日、南米などで感染が広がるジカウイルス感染症(ジカ熱)について、米国の妊婦9人が感染し、そのうち1人が小頭症の赤ちゃんを出産していたと発表した。米国でジカ熱が原因と疑われる小頭症の新生児の出産例は初めて。9人はいずれも南米などに渡航歴があり、現地でウイルス感染したとみられるという。(以下略)
ジカ熱の4つの感染経路。①蚊から人、②感染者から蚊(また人にうつす)、③性交渉、④母親から子宮(胎児)へ。こちらから引用。
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また、性交渉感染についてフランスからの報道があります。下記はNHKから引用。
フランスのトゥーレーヌ保健相は27日、フランスのメディアに対し、パリ周辺の地域に住む女性1人が性交渉によってジカ熱に感染した可能性があることを明らかにしました。この女性は感染が報告された地域への渡航歴はないものの、パートナーの男性がブラジルから帰国しており、このパートナーから感染したとみられるということです。女性は妊娠しておらず、ジカ熱を発症しているものの症状は軽いということです。
フランスではタヒチを中心とするフランス領ポリネシアで2013年から14年にかけてジカ熱の感染が広がり、人口のおよそ70%が感染したとみられていますが、性交渉によるとみられる感染が報告されたのは今回が初めてだということです。
一方、アメリカではCDC=疾病対策センターが今月23日、性交渉による感染の可能性がある患者が14人報告されたことを明らかにしています。
ジカウイルスは、血液、精液、唾液、乳汁や唾液中など様々な体液中に排出されていることがわかっています。しかし、体液による感染の強さはよくわかっていません。おそらくそれほど高いものではないでしょう。
当面は流行地域から戻った人からの性交渉での感染に注意することが重要でしょう。