1月20日00:20頃、内陸部の江西省、上饒市にある爆竹などの花火を生産する工場で爆発がありました。
写真はNHKのニュースサイトから引用。動画あり。
上饒市の事故現場ではおそらく一時的にPM2.5が濃度が上昇したことと思います。
で、もうすぐ春節で、また爆竹が激しくなりますね。
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春節の爆竹は空気にどう影響を与えるでしょうか?調べてみました。
米国大使館が北京や上海の、毎日の1時間ごとのPM2.5の測定値を発表しており、過去の数値も見ることができます。
これを使って、2014年と2015年の春節について、前日昼12時から春節2日目の昼12時までのPM2.5の濃度変化をグラフにしてみました。縦軸は1時間当たりのPM2.5濃度(1立方メートル当たりのμg)、横軸は時間です。春節1日目の24時間は黄色で塗っています。
なんと、春節初日の午前00:00に一気にPM2.5が急上昇!

しかも、昨年(青線、春節は2015年2月19日)は、2014年(赤線、春節は1月31日)よりずっと空気がきれい!
この頃は工場や会社は休みですから、やはり爆竹の影響でしょうね。
昨年は各種規制と自粛が効いていて、空気がきれいなのでしょう。
同じことを北京で調べると、北京はずっと数値も悪いし、2014年も2015年も汚染度は変わらない!
もちろんその日の風や気圧も関係しますので、断定はできません。でも春節は上海市の方がきれいな空気で過ごせるかもしれません。
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以下は参考まで、新しい上海の規制について。
上海市では、以前からさまざまな規制があったようですが、2016年1月1日から上海市烟花爆竹安全管理条例というものによって規制が厳しくなりました。
具体的には、次のように制限されています。
○外环高架より内側にて爆竹等の使用禁止
○上海市の外环高架の外側でも、公共機関付近や文化保存機関等での使用禁止
○空気の汚染が重度の場合、上海市全域での使用禁止
今年の春節は静かになるのでしょうか。
うちに来てもらっているアイさんは、今から春節に爆竹を鳴らす気、満々でした(笑)。

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