「研究称PM2.5让人食欲大增 易引发肥胖问题」
元記事はここ(中国語)。下記写真も同記事から。
PM2.5を吸い込むと食欲が増えて太るという趣旨の記事。
本当でしょうか?
この記事は下記3つの研究を引用しているので検証してみました。

にほんブログ村
*探した引用論文に間違いがあればコメントからお知らせください。
元記事はここ(中国語)。下記写真も同記事から。
PM2.5を吸い込むと食欲が増えて太るという趣旨の記事。
本当でしょうか?
この記事は下記3つの研究を引用しているので検証してみました。
1.Qinghua Sun(オハイオ大)の論文で、マウスにPM2.5で汚染された空気を吸わせた。その結果、マウスの体脂肪が上昇した。
論文を読んでみた。
確かに肩甲骨の間の脂肪の重さは増えたと書いてあるが、マウスの体重に変化はなかったと書いてある。PM2.5吸入がホルモン(様)物質を変化させるので、糖尿病のリスクファクターになるかもしれないというのが趣旨の論文です。
論文を読んでみた。
確かに肩甲骨の間の脂肪の重さは増えたと書いてあるが、マウスの体重に変化はなかったと書いてある。PM2.5吸入がホルモン(様)物質を変化させるので、糖尿病のリスクファクターになるかもしれないというのが趣旨の論文です。
2.Hong Chen(カナダ)の論文によると、1立方メートル当たりの空気汚染物質が10マイクログラム増えるごとに糖尿病の罹患率は11%増加する。
論文を読んでみた。
空気環境が悪いと、糖尿病の罹患率(正確にはハザード比)は95%の確率で2%から21%の間になるでしょうという結論。体重の話は書いていない。
3.米コロンビア大学の研究によると、妊娠期に汚染が深刻な地域で暮らしていた場合、子どもの肥満率は通常の2.3倍に高まる。
著者の名前がないので、たぶんこれと思われる同大学からの論文を読んでみた。
汚染物質の中の多環芳香族炭化水素にのみ着目。ニューヨークの黒人またはヒスパニックの母親が妊娠中に多環芳香族炭化水素濃度の高いところにいた場合、その子供が7歳までに肥満になる危険度が2.26倍(95%の確率で1.28から4.00倍の間)になるという研究。ユニークですが、母親の曝露調査の時間が短かったり、出産後の生育環境の調査ができていない、つまりその子がどのくらい曝露されたかわからない、などの問題もあり、確定的な結論ではありません。
結局、PM2.5を吸うと太るというちゃんとしたデータはない。とくに大人では。
糖尿病になるリスクは理論上、多少増えるかもしれないですね。
糖尿病と肥満は厳密には別なものです。
空気を吸って太るというのは都市伝説かな。
論文を読んでみた。
空気環境が悪いと、糖尿病の罹患率(正確にはハザード比)は95%の確率で2%から21%の間になるでしょうという結論。体重の話は書いていない。
3.米コロンビア大学の研究によると、妊娠期に汚染が深刻な地域で暮らしていた場合、子どもの肥満率は通常の2.3倍に高まる。
著者の名前がないので、たぶんこれと思われる同大学からの論文を読んでみた。
汚染物質の中の多環芳香族炭化水素にのみ着目。ニューヨークの黒人またはヒスパニックの母親が妊娠中に多環芳香族炭化水素濃度の高いところにいた場合、その子供が7歳までに肥満になる危険度が2.26倍(95%の確率で1.28から4.00倍の間)になるという研究。ユニークですが、母親の曝露調査の時間が短かったり、出産後の生育環境の調査ができていない、つまりその子がどのくらい曝露されたかわからない、などの問題もあり、確定的な結論ではありません。
結局、PM2.5を吸うと太るというちゃんとしたデータはない。とくに大人では。
糖尿病になるリスクは理論上、多少増えるかもしれないですね。
糖尿病と肥満は厳密には別なものです。
空気を吸って太るというのは都市伝説かな。

にほんブログ村
*探した引用論文に間違いがあればコメントからお知らせください。