手塚治虫の「アドルフに告ぐ」(1983-1985)




大作と知っていましたが、ブラックジャックみたいなテイストかと思って今まで手にしなかったのを後悔しています。もっと早く読めばよかった。

実に凄い作品。
登場人物の絡み合う運命がテンポよく描かれていて、一気に5巻を読了。
第二次世界大戦で運命に翻弄される3人のアドルフ。一人はアドルフ・ヒットラー、あとの二人は神戸で育ったゲルマン人とユダヤ人のアドルフです。

ヒットラーにユダヤ人の血が流れているという機密文章を争奪する話ですが、ユダヤ人の子孫という説は史実としては否定されています。

それをさておいても、日本を舞台によくここまでストーリーを紡いだものです。ドイツとかも出てきますが。日本記者の峠草平がカッコよすぎ!映画化したら金城武に演じて欲しいけど、ちょっと線が細いかな。映像化は無理な気もしますね。

戦争とは何か、国家とは何かを考えさせられる名作でした。電子書籍キンドルで入手。
おすすめ度★★★★★
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