群ようこさんの集英社文庫新刊
『母のはなし』に
解説を書かせていただきました。
親本の帯には、このように(たぶん)。
母だって、娘だった。遊び、悩み、恋をした。すべての母と娘へ贈る“元娘・今母”の大波小波半生。
解説にも書きましたが、
わたしは、自分の母親の娘時代を想像できませんでした。
自分はアホのまま母親になっておきながら
(だって、そんな、子ども産んだくらいで別の人格になるわけないじゃないの)
母親に対しては、
彼女の、自分の親として以外の人格、考え、
わたしの母になる前の人生があることから
目を背けていたのだ、
と気づかされました。
母娘関係のむずかしさから解き放たれるためには
母親も、自分と同じ一人の女
一個の不完全な人間と認めること
とは、よく言われることで、
頭ではわかっていても
全然できていなかったことが
この本を読んで
初めてわかりました!
大部分が実話に基づいたエピソードということで
ストーリーや、作家・群ようこさんの自伝としても
十分に楽しめますし、特に女性の方には
母にも、娘にも、手にとっていただけたらと思います。
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その後、偶然
イタリア語通訳の田丸公美子さんの
『シモネッタのどこまでいっても男と女』
(講談社)
を読んでいて、
開成→東大→弁護士の息子さんのことをつづった
『シモネッタのドラゴン姥桜』(文春文庫)の
番外編というか続編としても楽しいのですが、
前作にはほとんど登場しなかった
夫君のことがつまびらかにΣ(゚д゚;)
・・・ユウタ、こんな家(父親)で
よく無事に大きくなったな!!∑(゚Д゚)
と、驚く間もなく
次の章では
シモネッタ(敬称略)のご両親のお話が、
このパパがまたもっとひどい風変り・・・・・・
ユーモアたっぷりに書いてはいるけれど
(そして面白いけれど。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。)
これより落ち着いた、いわゆる親っぽい親のもとに
ちゃんと育っておきながら、家庭や親のせいにして
グレたり病んだりしてるやつ、いっぱいいるだろ!!
という気持ちになりました。
親にモヤっとしない人なんかいないと思うけれど
夫にも不満が(結婚後十年以上経っても)ない人もいないと思うけれど
こんなフツウの家で
悩んだりしてごめん・・・ていうか、
こんな父親がいるのに、
(あ、でも、夫選びには影響しているのか)
著者の田丸公美子さんが
とってもまじめに勉強し、仕事し、キュートな息子も育てて
まっすぐ生きている秘密は、
ユーモアと
同じ本の中に収録されている
「母のはなし」にあるような気がしました。
男と女、性の話に入り混じって、
実母や姑の人生を描いた文章がある。
中でも、
母親21歳の誕生日である1945年8月6日を
クールな筆致でつづった
『八月六日の誕生日プレゼント』
(著者は広島の出身である)は圧巻。
親であろうと、恋人、息子であろうと、
自分と切り離した一人の人間として
客観的にみることができるなら
(それが、ユーモアを持つということか)
他人が、どうであろうと、何をしようと
自分を損なうことはないのかも。
・・・・他人じゃなくて、
家族や恋人だから、難しいのだろうけれど。
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愛、恋、家族、イタリア、そしてシモネタ
すべてが詰まった著者の集大成!
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こちらも集大成・・・あ、まだ発売前だった!




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