次男(5歳になりました)が、
バレンタインに手作りチョコ をあげた好きな女の子から、
お返しに手作りクッキーをもらってきてうれしそう。
よかったね、ちょっと何かヘンな気もするけど……。
きょうはクッキーもらってうれしいし、
あしたは「ありがとうって言う!」と楽しみらしい。
それを、半分わけてもらっている身ながら
大きいほうを寄こせと強要する長男(小2・ジャイアン)。
「自分も誰かにもらえばいいじゃないの」
と注意すると、
「もらえるわけないじゃん!」
神様ごめんなさい、
7歳にして「女の子から手作りクッキーをもらえない人生」が決定しているような
モテない息子を産んでしまいました。
珍しく、男の子からファンレターをもらった。
編集者さんが、支払調書
(確定申告しようとしたらなかったので、持ってきてくれた)
と一緒に届けてくれた手紙には、
中日新聞で「恋する歌音」が連載されている時、
受験生で数少ない楽しみの一つだった、
それ以来ずっと本を読んでくれていて
今年バレンタインにチョコを送りたくて版元に問い合わせたら、
「食べ物はNG」との返事だったので代わりに手紙を出します
というような内容が書かれていた。
ブログやツイッターで文章が読めてありがたい、とも。
ちょっと涙が出そうなくらいうれしかった。
差出人が若い男の子だったからではない(たぶん)。
中日新聞で「恋する歌音」を連載していたのは、
8~9年前のことで、
(連載中に長男が生まれたから、すぐ数えられるよ!)
その時受験生だった男の子が、
食べ物を送っていいか事前に出版社に問い合わせるような
ちゃんとした若者に……!
という感動とともに、
わたしは、自分が好きで楽しくて書いているだけの
くだらない(卑下してないよ、くだらないのが好きなんだよ~)文章が
まさか、
誰かからこのように、
ありがとうと感謝されるようなものだとは
夢にも思わなかったのだ。
作家さんの愚痴で、
「こんなん担当編集者以外に誰が読みたいねん」
というのがあるが、わたしは、
担当編集者ですらも、読まなくてはいけない原稿や
売れるに決まっている著者や、
仕事以外のプライベートが忙しいだろうに・・・
と申し訳なく思っていたところでした。
それが、例えば、わたしがきょうも
「つらいことがあっても大丈夫、
読んでないクレイグ・ライスがいっぱいあるから!
読めば絶対幸せな気持ちになるから!」
と、読みかけの「幸運な死体」(ハヤカワ文庫)を
お守りがわりに持ち歩いているように
というほどにではないかもしれないけど
誰かの役に立っているとしたら、
とてもうれしい。
チョコの代わりに手紙をくれて、ありがとう。
一日遅れたけど、ホワイトデーのお返しに
このブログと、これからの作品を書きます。
それから、いつも、いつもでなくても
読んでくださっている皆さんに
心からのありがとうをお伝えしたいと思います。
しゃんきゅう。