海の日の7月15日、、久しぶりに散策に出掛けました。
行先は大阪の南部、古市古墳群です。ここは最近、百舌鳥・古市古墳群として世界遺産に認定されましたが、大坂夏の陣の激戦地にもなったところです。今日はその旅の報告の3回目です。

第一回目の記事は、こちらです:
https://ameblo.jp/shanehashi/entry-12494769589.html

第二回目の記事は、こちらです:
https://ameblo.jp/shanehashi/entry-12495118012.html


誉田八幡宮からは、石川を渡り、河内国分の手前の古墳群を目指します。
スマホの地図で検索すると30分の行程です。

誉田八幡宮東側の築地塀です。



東側の道を北に向かっていくと、三叉路に行き当たり、その三又の角に、東高野街道の案内がありました。
この日の朝、道明寺から允恭天皇陵古墳に向かった道です。



ところで、この辺り、すぐ西側に応神天皇陵がある筈ですが、住宅が建て込んでいて、その姿が見えません。
一本西側にも南北に走る道があり、その道を歩くと、住宅の隙間からやっと応神天皇陵が見えました。



その近くには、百日紅の木が満開でした。



この辺りは誉田中学校の南側ですが、ここから、応神天皇陵を離れ、東を走る国道170号線に出て、北に向かいました。
高速道路と交差する手前の東側に、大坂夏の陣で命を落とした、大坂方の武将・薄田隼人正のお墓があります。



お墓に向かう途中は、果樹園が広がり、のどかな景色でした。
その先にあった薄田隼人正のお墓です。



住宅地の裏手にひっそりと佇んでいましたが、墓地は綺麗に整備されていました。
この西側には畠山義就の屋敷跡があったようですが、見逃してしまいました。
畠山義就(1437-1491)は戦国時代初期の守護大名で、細川勝元と応仁の乱を引き起こしています。


薄田隼人正のお墓から、すぐに高速道路の下を抜け、右手に折れて近鉄南大阪線に沿って北に向かいました。
丁度、吉野行の特急がやってきました。



あまりのタイミングの良さに、撮影の場所もしっかり選べず、線路際の物干しが大写しになっています。
そして、この先の踏切を渡り、東に向かいました。



踏切を抜けると、すぐに住宅地が途切れ、石川の堤防に出ました。



大坂夏の陣で、徳川軍と豊臣軍が対峙した川です。
近くの自転車と歩行者用の橋で、石川を渡しました。



対岸には丘陵地が迫っていますが、その丘陵地に古墳群があります。
石川を渡り、丘陵地との間の住宅地を歩きます。



上の写真の角を右に曲がると玉手山公園に着きました。
河内国分の西側の丘陵地の一部が柏原市民の公園になっています。



公園の中の階段を上って丘陵地の上を目指します。



階段を登り切ったところに古いお堂がありました。



三天堂という名のお堂です。
どういう経緯で公園の中にお堂があるのか、調べてみたのですが、良くわかりませんでした。
藤井寺市のサイトにあった地図では、このすぐ近くに安福寺というお寺があるそうなので、そのお寺のお堂だったのでしょうか。
http://www.fujiidera-kanko.info/volunteer/modelkosu13.html

ここから左手に行くと展望台があるというので行ってみました。



手前に允恭天皇陵古墳や仲姫命陵古墳の杜が見え、その向こうに大阪の高層ビル群、更にその向こうに六甲の山並みが見えています。
かなり汗もかき、ここでスポーツドリンクを飲みながらしばしの休憩を取りました。

展望台から三天堂まで戻り、更に丘陵地を上ります。



この坂道を上った先に、後藤又兵衛の石碑がありました。



後藤又兵衛は、元黒田家家臣。
大坂夏の陣・道明寺の合戦では、戦いのあった1615年(慶長20年)5月5日の未明、道明寺で合流する筈だった真田幸村らの軍勢が濃霧で到着が遅れ、これを待てなかった又兵衛は、単独で石川を超え、玉手山公園近くの小松山に布陣します。
奈良方面から生駒山と葛城山との隘路となる大和川の谷あいを徳川軍が侵攻するとの情報に基づいての行動でしたが、又兵衛が小松山に陣を敷いた時には、徳川軍は既に河内国分に集結していたそうです。
しかし、又兵衛は、徳川軍に単独で襲撃を加え、滅ぼされてしまいました。

後藤又兵衛の石碑の隣には玉手山古墳の石室が置かれていました。



後藤又兵衛の石碑の北側が玉手山7号古墳で、その古墳の頂きに、大坂夏の陣の戦没者慰霊の塔がありました。



この古墳の近くからは、河内国分の集落を見渡す事が出来ました。



又兵衛がこの地に布陣した際、既にこの谷は4万もの徳川軍でぎっしりと埋まっていた筈です。
ここから坂道を下ると、更にいくつかの古墳と、小松山古戦場の碑があったのですが、疲れもあり、そのまま坂道を下って、近鉄の河内国分駅に向かってしまいました。



この日は、午後から日差しも出て、すっかり日に焼けてしまいました。



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