8月18日の土曜日、爽やかな天気の下、奈良の柳生の里に行ってきました。今日はその3回目です。
この日は奈良から一日6往復のバスに乗り、柳生で下車しました。
家老屋敷、陣屋跡、柳生一族のお墓のある芳徳寺と大和柳生城を訪れた後、既に正午を過ぎていますが、次の目的地・柳生古城に向かいました。
家老屋敷、陣屋跡、柳生一族のお墓のある芳徳寺と大和柳生城を訪れた後、既に正午を過ぎていますが、次の目的地・柳生古城に向かいました。
柳生古城の上り口には案内板も掲げられわかり易くなっていました。
整備された階段を上った直後は雑草もありましたが、少し登っていくと、雑草もなく歩きやすい登城道が整備されていました。
整備された階段を上った直後は雑草もありましたが、少し登っていくと、雑草もなく歩きやすい登城道が整備されていました。
しばらく登っていくと、大きく掘り込まれた堀切がありました。
この堀切はその規模も大きく立派なものでしたが、切り込んだ土塁を取り巻くように刻まれており、他では見られないものでした。ひょっとすると写真の土塁の上に、見張り場が置かれていたのかも知れません。
もう一つ立派な土塁があり、その先に帯郭が現れると本丸に至りました。
柳生古城の本丸は50m四方程度の広さで、東屋がありました。
ここでおにぎりのお昼ご飯です。
ここでおにぎりのお昼ご飯です。
この柳生古城は、南北朝の時代に後醍醐天皇が笠置に向かう際、柳生氏がここに陣を張ったのが由来だそうです。本丸の北の端には剣塚の碑がありました。
本丸の北側にも2つある堀切を眺め、下山しました。
この時、時刻は12:30頃だったと思います。柳生の里の見所もほぼ見終えていましたが、次に訪れる予定の円成寺に向かうために乗る奈良駅行の次のバスは13:20と小一時間あります。時間の余裕があるので、柳生古城からほど近い十兵衛杉に行くことにしました。
この時、時刻は12:30頃だったと思います。柳生の里の見所もほぼ見終えていましたが、次に訪れる予定の円成寺に向かうために乗る奈良駅行の次のバスは13:20と小一時間あります。時間の余裕があるので、柳生古城からほど近い十兵衛杉に行くことにしました。
十兵衛杉は柳生古城のある山から小さな谷を隔てた反対側の山の中腹にあります。
十兵衛杉は、柳生十兵衛三厳が徳川家光の内命を受け、西国大名の動静を探る旅に出る前に、先祖のお墓参りをした際に植えた杉という事です。樹齢400年近い杉だった筈ですが、数年前の落雷で今は枯れてしまっています。
しかし、枯れて白い幹が山間に映えていました。
十兵衛杉は、柳生十兵衛三厳が徳川家光の内命を受け、西国大名の動静を探る旅に出る前に、先祖のお墓参りをした際に植えた杉という事です。樹齢400年近い杉だった筈ですが、数年前の落雷で今は枯れてしまっています。
しかし、枯れて白い幹が山間に映えていました。
十兵衛杉に向かう途中に眺める柳生古城の山の様子です。
十兵衛杉はお墓の上にありました。
十兵衛杉の近くまで上ると、柳生の集落が一望出来ました。小さな愛らしい、山間の集落の眺めはとても素晴らしいものでした。
十兵衛杉の近くまで上ると、柳生の集落が一望出来ました。小さな愛らしい、山間の集落の眺めはとても素晴らしいものでした。
十兵衛杉でしばらく佇んだ後、柳生のバス停に戻り、奈良駅行バスに乗って円成寺を目指しました。
13:20発のバスの前は11:50、この次は2時間半後の15:43です。
13:20発のバスの前は11:50、この次は2時間半後の15:43です。
行に乗ったバスと同じルートを引き返すのですが、のどかな田園風景に目が釘付けになります。
途中、一日6往復しかない路線ですが、反対方向のバスとすれ違いました。
途中、一日6往復しかない路線ですが、反対方向のバスとすれ違いました。
柳生から15分で、忍辱山のバス停に到着しました。忍辱山は円成寺の山号ですが、少々判り難いバス停の名前です。
バス停の先に、円成寺の入り口があり、そこを入ると池の畔の楓の木々の並木に沿って歩きます。
バス停の先に、円成寺の入り口があり、そこを入ると池の畔の楓の木々の並木に沿って歩きます。
上手く写真が撮れませんでしたが、楓の葉が陽の光を受けて、緑色に輝く様子が綺麗でした。
楓の木々の間に現れた楼門です。
室町時代に建てられた重要文化財です。
円成寺には、2つの国宝があります。その一つは運慶作の大日如来像です。その大日如来像が納められていた多宝塔です。
円成寺には、2つの国宝があります。その一つは運慶作の大日如来像です。その大日如来像が納められていた多宝塔です。
多宝塔の近くにはいくつか夏の花が咲ていました。
本堂から眺める楼門。
次のバスまで2時間半もあったので、ゆっくりお寺を散策します。丁度、団体旅行客もお寺にやってきて、お寺の方が本堂で詳しい説明をされていたので、途中から一緒に聞いていました。
それでも30分も入ればすべて見て回ってしまいました。
お寺を辞して眺める、池越しの楼門です。
お寺を辞して眺める、池越しの楼門です。
結局1時間半以上も時間があまり、バス停近くの食堂でコーヒーを飲みながら時間をつぶしたのですが、それでも時間を持て余してしまいました。
バスの時刻が少々旅程に合わず、時間を持て余してしまいましたが、柳生の里と円成寺の散策は有意義なものになりました。
~ 完 ~