東野圭吾の『祈りの幕が下りる時』を読みました。
そこに出てくるのは、原発作業員達の哀しい姿でした。
こうした話は、実は私も色々なルートから聞いていました。
本店(東電や関西電力)がやらない仕事を下請け、孫請けがやる。
そして下請け・孫請けと降りてくるほど放射線の管理は杜撰に。
危険と知りつつ高額の報酬を目当てに全国から集まってくる人々。
しかし命を天秤に掛ける仕事にもピンハネ率97%という腐った実態。
悪い奴ほど安全な場所で大儲けという絆と和の国。
「クリーンなエネルギー」という空々しい宣伝文句の影に眠る汚臭。
米国では、先住民が危険なウラン鉱石の採掘をさせられているとか。
どうやらこういう腐った構図は、どの国でも一緒のようです。