私にとっての踊り・表現すること
シャービーな曲で(シャービーは庶民という意味)日々の苦しみを踊って昇華させる様子は、趣味や習い事ではなく、日々の営みであり、生きることそのもの。
ルブナの踊りで学んだのは、自分が特別な何かになることや、すごいと思われることよりも、その瞬間を楽しむこと。
そしてフィーリング(自分の感じていること)を素直に表現すること。
その大切さ・重要度は、日本とは比べ物にならないほど、エネルギーに満ち溢れていて、ピュアでした。
エジプトでの庶民的な生活、喧騒、気候の厳しさは、ほんの少ししかいなかった私でもなかなか厳しいものでした。
( ブログにも当時書いていたけど、家のあちこちが壊れるし、停電、断水、修理の人は来ない、と色々あったのですw )
時に泣いて、怒っても、エジプト人の明るくジョークが好きで世話好きな方々にたくさん助けられ、笑い合あうという経験が出来た事で、この踊りの魅力の深い部分を知ることができました。
プロとして表現することにおいては、エンターテイメント性や、正確さ、求められている仕事の責任を果たすことがとても大切ですが、あの時に感じた”心を表現すること”は、いつになっても忘れてはいけない、大切なことだと思っています。
つまり、私が踊りでしたい事は、気持ちを伝えること。
テクニックは本質を曖昧にする、という言葉はバレエの先生が教えてくれたのですが、正確さや完璧な踊りを目指して、大切な事が霞まないように
幸せになる踊り、レッスンをお届けしたいなと思っています。
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