先週ジャクソン・ポロック展
に行ってきました♪
http://pollock100.com/about/summary
結論からいうと・・・予想通り良かったです。
これは、展覧会全体の感想なんですが。
でも何より、その中の一つの絵に一目惚れしてしまって、
その絵だけは、想像もつかないくらい、凄かったです。
きれいだって言いたいけど、きっときれいって形容しちゃいけない類の絵だと思うのですけど。
でも好きすぎてもう、そういう言葉が出てきてしまいます。。。![]()
まず、展覧会に入ったとき、ポロックが20歳くらいのときの絵がありました。
暗い色の自画像です。
告白します。これを見たとき。
あぁ、この展覧会は、年代順にただ作品を並べていく展覧会なんだ。
現代美術なのであれば、もっと工夫してほしかったな、なんて、
知ったかぶりでエラそうに見てしまいました・・・すみません。![]()
そしてその後、メキシコやネイティブ・アメリカンの美術に影響を受けた
絵が出てきて、カラフルで、だんだん好きな感じになってきて、
現代美術好き、原始美術好きとしては、きたきたぁー!って思いました![]()
モザイクの作品もいいし、キュビスムに影響を受けた抽象画もいいと思います、好きです。
ピカソにあこがれてあれやこれや苦悩したと言いますが、ピカソはストイックさよりも奔放さが全面に出るのに対して、
ポロックはすごくストイックな感じがします。
ポロックが語られるとき、いつもピカソの存在への苦悩って話がでてくるけど、
ピカソを越えられない壁として苦悩した画家や彫刻家なんて五万といただろうに。
なぜポロックがその中で自分自身の芸術を打ち立てることができたのか?
これが大事なことだと思います。
ピカソ=ヨーロッパ近代絵画の巨匠の存在に対して、
新大陸アメリカの新しい美術が確立する前の、混沌の世界。。
(ポロックは自分の絵は混沌ではないと言ったそうですが)
その世界はポロック前期を見るだけで垣間見えちゃう、それ凄いですよね。
そしてこの第二章の「形成期」の真ん中にたどり着きました。
「あの絵」と初めて出会いました。
一目で「わ!!!!」と思いました。。。
「トーテム・レッスン2」です。
頭を鈍器で殴られたみたいな衝撃です。
こんな感覚は久しぶりでした。
余すところなく見たいという気持ちが高まりすぎて、
その絵の正体を暴くという気にすらならないです。
何もかも強すぎて。
コンクリート、ビル、セメント・・・
生命力を連想するのにはふさわしくない、暗いグレー。
そこからまるで浮き出してくるみたいな、何か。
私は、犬や狼や、海底に眠ってた化石みたいなものを想像しましたよ。
そういう何かがコンクリートを打ち破って、飛び出てくる感じ。
人間が屈服させることのできない何か。
あまりに強い絵に、殺されるんじゃないかと思いました。
とにかく、強い。
結局のところ、何が描かれているのか分からないんですが(・∀・)
というか、結局何でもないというのが解でしょうか。。。。
それでも、頭の中を征服していく、グレーの平面。
今こうやって文章で表現しようとして、ふと浮かんだのは、無限。
でも、スペーシーなものじゃないです。
宇宙的、じゃなくて、限りなく地球的。
ポロックの絵は地球的だと思いました。
すっかり見入ってしまいました。
あの絵は。何ていう絵なんだろう。
近くに展示されている絵も、単品で見たら「いいなー」って思うんだと思うんですが。
あの絵と比べたら、可愛いもんです(´ω`)ノ
他の絵がかすんでしまって味わうことができませんでした。
解説を読んだら、評論家のクレメント・グリーンバーグさんがこの絵を大絶賛したそうですが、
クレメントさんとは一晩飲み明かせそうな気がします![]()
その後の「インディアンレッドの地の壁画」など、ポーリング全盛期の絵ももちろん良かったんですが。
それらの絵が文字通り「ぶちまけた」印象を与えるのに対して
(芸術新潮を買って読んで知ったのですが、実際にはぶちまけてないそうですが)
「今にもぶちまけそう」なあの絵に惚れてしまったので、あの絵よりも良いとは個人的には思いませんでした。
「トーテム・レッスン2」は、ぐつぐつぐつ発散させる前の濃縮したエネルギーみたいな絵でした。
それからそのエネルギーは、見事に発散された。
解説ではブレイク・スルーって書かれてましたが、ぴったりです。
その後の新たな作風を模索して更に苦悩を募らせていくような感じの、後期の作品も嫌いになれないです。
最高傑作ではないけど「前衛」であり続けていて、一貫してストイックな感じがします。
絵が売れた後、何やら実験的な、いつもと違っているものをやってみる!というよりも、
あくまで、今までやってきたことを深めていこうとしている感じが憎めない奴と思います。
そうやって見てくと、この年代順に追っていくというスタンダードな展示方法が
これ以上ないほど的確に思えてきました。
何か、ありきたりな展示方法だと思った自分が恥ずかしいです。
全体的に見て、やっぱり最終的に思ったのは、「地球的」って印象。
ポロックの絵には、洋の東西がないと思います。
それが、多民族国家であるアメリカの現代絵画の答えなのかもしれません。
時代的にも、東西を感じさせない絵が出てきたってゆーとはなるべくしてなったって言えるのでしょうかね。
欧米の近代絵画が浮世絵など東洋の美術にいくら影響を受けても、
それが西洋絵画であることは変わらなかった。
だけど、それすらもポロックはブレイク・スルーしたんだと思うと、すごく偉大。
帰りに芸術新潮を買って読んだのですが、すごく面白かった、勉強になりました。
やっぱり、あの絵に出会えたことがこの日の一番の収穫です。
めずらしく長々と書いてしまいました、、、、
展覧会の感想というよりも、「トーテム・レッスン2」の感想になってしまいました。
今年も順調にたくさんの展覧会に言ってるんですが、
なかなか感想書く暇作れないなぁ。
ここ数か月で見たもので、抜群に良かったのは、静岡県立美術館で見た、契丹展。
これから東京にも巡回してきますが、超おすすめですよ!!!
これは感想を今後書きたいんですけど、古代文明とゆるキャラが好きな人にはたまらんと思いますね。
早く見に行きたいのは、草間彌生展です。
これは来週にでも行きたいな。。。




