早朝は霧が深く

小雨が降っていましたが

45番岩屋寺に向かう頃には

歩き日和となりました














歩き出してまもなく

峠御堂トンネルに

着きました







入り口に

「歩道の幅が狭く暗いので

車に見えるようステッカーを

貼ってください」と

書いてありました







私は

薬指ほどの大きさながら

強力ビームを放つ

懐中電灯を常備していますので

それを振り回しながら

623mのトンネルに挑みました







真横を大型トラックが

容赦なく走り抜け







そのたびに

菅笠が舞い上がります







あまりにも恐しいので

途中から大音響で

御詠歌を唱え始めました







習いたての御詠歌でも

暗闇にこだますると大迫力で







しばし自分の声に酔いしれ

怖さがうすれました







トンネルを抜けると

ひたすら車道を歩きました







お遍路を繰り返すたびに

荷物の減らし方を学び

最初に比べると

だいぶ軽くなった

バックバックですが







長く歩くと

肩に食い込みます







ところが

3年半ぶりのお遍路は

肩にかかる重ささえ

心地よく感じました







前も後ろも

誰も歩いていません













5km ほど歩き

この日の宿泊場所古岩屋荘に

バックバックを預かってもらい

身軽になり更に3mほど進みます








古岩屋荘に泊まるのは3回目です








古岩屋荘から

ほどなくして

山門に到着しましたが














ここから

しばらく続く坂道









岩屋寺は

標高700mにある

山岳霊場です
















寺を巨岩が取り囲みます








修験者が修行の場と

していたようです







穴禅定







閉所恐怖症なので

穴禅定に入る勇気はなく







法華仙人堂跡







以前は戸惑いなく上った梯子も

今回は諦めました







この梯子ほぼまっ縦です







本堂








大師堂














今回は車道を歩きましたが







44番大宝寺から

途中で八丁坂を登り

山の中を歩くと


道でないような道







この山門から岩屋寺に入ります

写真は岩屋寺側から撮ったものです







険しい山道を

ゼーゼーハーハーしながら歩き







この山門をくぐった時の

感動と達成感を

思い出すのでした







一遍上人も

鎌倉時代中期に

ここで修行しました




古岩屋荘の壁の一遍聖絵に描かれた岩屋寺







大好きな岩屋寺に

また来られたことは

嬉しいのですが







次回は

八丁坂を登り

あの崇高な山門を

またくぐりたいと

思うのでした







合掌