令和5年4月12日から

4月14日まで

全国奉詠舞大会が

高野山大師教会にて

開催されました














大事な日には

青空で見守ってくださる

弘法大師空海









奉詠(御詠歌)と

奉舞(宗教舞踊)とあり







私は

昨年9月に始めたばかりの

未熟者でありながら

御詠歌の部で

出場させていただきました















お唱えは

先生に合格点を

いただきましたが







所作でご迷惑を

かけるわけにいかず







お遍路から戻り

猛特訓に励みましたが







手の強張り

足の感覚障害

そして

外反母趾まで

疼き出し







出場する日の朝は

緊張と焦りで

手のひらに

じっとりと汗をかき







それが

一層撞木の動きを

操縦不能にさせるのでした








美しい撞木さばきの見本








しかしながら







弘法大師空海御誕生1250年記念の年に

御詠歌を奉詠させていただける喜びに

胸は高鳴るばかりです














私たちの支部は

2曲奉詠させていただきましたが









登壇者全員の名前が

曲目の下にあり

ひとり静かに感動するのでした







そして登壇直前...







舞台の脇で準備している時に

先生がツツツ...と寄って来て

私の耳元で囁きました







「緊張せんでえーよ」







先生が自分の席に戻ると

入れ替わりに

違うおばちゃんが

ツツツーと来て







「誰も見てないから!」







先生や諸先輩方の優しさが

心に染み渡りました














お唱えしている時は

緊張から解き放たれ

喜びを感じる余裕さえ

ありましたが










最後の所作で

練習で間違えたことが

ないのに







金剛鈴にかけた撞木が

左右逆であることに

気づいたのです








撞木の正しい位置







後で考えると

他に気づく人などいないので

そのまま退場すれば

良かったのですが







掛け直してしまいましたので

皆より立ち上がるのが

遅れました







頭が真っ白になり

どう立ち上がったのか

まったく覚えていません







中途半端に掛かった撞木は

途中でずれ落ち...







早く壇上から消え去りたいと

気持ちが焦ったせいか







下りる階段脇に

待機する先生と

目が合った瞬間







ツルっ!!!!







階段に下ろした足が

滑りました







先生の反対側に

立っていた若い僧侶が

咄嗟に支えてくださったので

尻もちこそ着きませんでしたが







いやはや...







とんだ御詠歌デビューと

なりました







私をよくご存知の方たちは







「周幸さんらしいハプニング付き」と

苦笑いされていることでしょう














この日を糧に

精進し続けます







合掌



今日の土砂降りで桜は散ってしまうのでしょうか