昨日2月9日は

いつもより1時間遅く

奥の院へ向かいました



金剛峯寺にうっすら青空









奥の院にて

高野山高校生が

えひめ丸慰霊法会を

厳修しました











2001年2月9日の早朝に起きた

あの悲惨な事故を

昨日のことのように

覚えています







アメリカ海軍の原子力潜水艦が

愛媛県立宇和島水産高等学校に所属する

漁業練習船えひめ丸を

沈没させました







えひめ丸の乗組員、教員、

生徒の内、9名が亡くなり

海上に投げ出された26名は

救助されましたが

重軽傷を負いました








常夏のイメージのハワイですが

2月は気温が15度ほどに

下がる日もあります







新聞やテレビで

真っ黒な油にまみれ

寒さと恐怖に震えながら

呆然とする高校生の姿が

忘れられません







あの日の朝…







仕事場に到着するなり

フロントのマネージャーに

呼び止められました







「大変なことが起きたの」







「理由はまだ言えないけれど

○○様の今日のゴルフの予約を

キャンセルして」







「キャンセル料が発生すると思うけど、

そこはなんとかしてちょうだい」







私は言われるがままに

ゴルフ場にひたすら謝り

キャンセル料の発生を

免除してもらいました







それからしばらくして

4人組の白人の女性が

現れました







「マッサージを受けたいの」







「4人同時に」







当時は

まだワイキキに”スパ”の数は

今ほど多くなく

まして当日の4人同時の予約は

かなり無理がありました







「とにかく探して」







「もの凄いストレスがたまっているの」







やっと4人同時に

マッサージを受けられる

スパをみつけ

彼女達を送り出すと

とてつもない疲労感を

感じました








ゴルフとマッサージの

予約をされたお客様が

えひめ丸を沈没させた潜水艦に

乗船していたことを知ったのは

次の日のことでした








あの日から22年









高野山に移住し

高野山高校の生徒たちが

えひめ丸の慰霊法会を

厳修する姿に

胸が熱くなりました
















数週間前の

寒行托鉢の日のように

この日も弘法大師空海は

輝く太陽の陽を

生徒たちに

降り注いでくださいました
























灯籠堂の中に響きわたる

彼らの声明は

とても立派で素晴らしく

魂にも響きました
















これからも

彼らの成長を見守りながら

毎年えひめ丸慰霊法会を

拝観させていただきたいと

思います








合掌