13日の夕方から

降り始めた雨は

夜半には土砂降りになり

14日のお昼過ぎまでやまず







そのうえ







この時期にしては

信じられない暖かさで








道路や参道の脇、

屋根の雪も

ほとんどなくなった

高野山




金剛峯寺の雪もなくなりました







さて







令和5年のお正月を

振り返ると

初めてづくしでした







まず







高野山移住後初めて

自宅に宝来を掛けました







宝来とは

高野山の寺院、商店、家庭で

見かける切り絵で

しめ縄の代わりに掛ける縁起物です




汗かき地蔵は『寿』








宝来は、弘法大師空海が

中国からもたらしたもので

高野山はしめ縄を作る

稲わらを入手できないので

宝来を神棚や床の間や玄関などに

掛けます 



『宝珠』







宝来には

干支、宝船、寿、宝珠などが

ありますが











私がアルバイト先で

最後の1枚になり

慌てて購入しましたのは


宝珠にからみつく白蛇








宝珠とは

仏様が手に持っている 

「願いをかなえる宝の珠」の

ことです






数ある宝来の中でも

この白蛇と宝珠の

独特で斬新なデザインを

とても気に入っています








今年用に

もうひとつ購入したものは










昨年高野山学で

暦を学んだのですが











見事に

ちんぷんかんぷん

でした










理解できたら

面白いですし

見聞も広がりますので








日々の生活の中に

取り入れながら

少しずつ学んでいこうと

思います








ちなみに今年の私は



『花咲か爺さんのようにおおらかに』








そして







高野山に移住し

新年を迎えたのは

3度目ですが

初めて『修正会』を

拝観させていただき

ました




金剛峯寺ホームページより拝借









高野山では毎年

1月1日から1月3日は

奥の院と金堂

1月5日は大塔で

修正会が厳修されますが







私は1月2日の9時に始まる

修正会のために8時45分に

金堂に入りました







高野山で数々の法会を

拝観しましたが







修正会は他とはまったく

違う所作や動きの連続で

大変興味深かったです








私の興味の視点が

他の方とは

違うかもしれませんが







例えば







お経を唱えながら

内陣をくるくると回る速度が

他の法会より速く







若い僧侶の方で

ほぼスキップ状態の方が

いらして







その方が

私の前を通るのを

楽しみにしてしまったり







散華にしても







散布する際の

指の動きが

↓のような僧侶を見て









指の先まで

張り巡らされた

細かな神経に

その方の散華への

こだわりと美を

感じたのでありました




*散華

仏に供養するため花をまき散らすこと

特に、法会(ほうえ)で読経(どきょう)しながら

列を作って歩き、はすの花びらにかたどった紙を

まき散らすこと








なにはともあれ








私の最大の興味は

牛玉杖(ごおうづえ)を

床に打ちつけるところ

でしたので








2時間の修正会を

最後まで拝観しましたが







寒くて寒くて

終わる頃には

ガタガタ震えてきました








寒さに耐え

いただいた牛玉杖と










お守りです



奥の院の修正会でもいただきました








高野山に移住し

3月でまる3年に

なりますが







高野山という土地は

本当に魅力的で







真言密教は大変奥深く







まだまだ発見し

学ぶことが

たくさんあります







寒くて辛かったですが







来年は

大塔の修正会を

ヒートテックを重ね着し

靴下にも使い捨てカイロを貼り

拝観させていただこうと

今から楽しみにしています







合掌