おしょさん(やそすけ先生)が長年やってらっしゃった「こども・おやこ劇場」の企画会議に昨日から出ています
こんなに山ほど人が集まっていて、各部屋に分かれてプレゼンを行い、その結果どこかの団体に気に入ってもらえたら依頼がくるというシステムです。
先日は大阪にも行ってましたし、コロナ前は広島やあわや九州か?というところまで行きました
ここ数年は忙しくてエントリーしなかったのですが、やっぱり邦楽布教活動は地味にコツコツやらないといけないと思い直したのです
この企画でおしょさんは長年大ヒットである「雪をんな」という語り物をおやりになっていました。
私は2.3回付き人をやらせていただきましたが、まさか自分がその跡を継いでるなんて、あの時は考えもしなかった
おしょさんは「どうせおまえは親父の跡を継ぐやつなんだから」と私は蔑まれておりました。
確かに跡を継いで家元になりましたが、義理人情には厚いのです
その昔、私が三味線を弾ける環境がなかった頃、火中の栗を拾ってくれたおしょさんを含め多くの方々に感謝して、今もいろんな「家元」にはそぐわないかもしれない活動を続けています。
でもこれはこどもの情操教育の為の活動ですから、変な活動ではないですよね
私がやることはいちいち意味があるのですが、いちいち反対する人もいることは確かです
好き嫌いではなく、そこらへんのバランスを考えて、やってるつもりです。
昨日のプレゼンで私の番がきて、いろいろ喋っていて
「ありがとうございました」と〆たら、隣の団体のおねえさんが
「弾かないの」と言ってくださり、「あゝそうだった」とチョロっと弾きました。
このおねえさんが凄い親切な人で、半日隣の席だっただけですが、テンポ良くておもしろくて好きだなぁ
私がこの企画に出している物は
「耳なし芳一」を琵琶で実演&お話をする、という作品です
どんだけ琵琶にハマってるの
ってよく言われますが、私は極端な性格に見えますが、意外とそうではなく、邦楽は三味線だけではなくいろいろな素晴らしい音楽もあります、と言いたい、という一念からです
それなら何で自分でやるのって話ですが、スキル上げには長い時間がかかるし、ある程度下地がある人がやったほうが手っ取り早いんですよ(笑)
琵琶も三味線も特殊なお座敷やホールでばかりで演奏しているから、一般の人の目にふれない、というのが邦楽の課題です
琵琶みたいな目立つ楽器を持って行って布教活動を頑張っています