翻訳の妙技 | 三味線弾きシシドのブログ

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趣味で津軽三味線関係の本を翻訳しておるのですが、

日本語ならスッと読み流せるところでも日→英となると、

日本語の意味を筆者がどういうつもりで使ったかの類推が必要になってくる。



坊様の説明で、「表芸としての三曲、琵琶、三味線

裏芸としての按摩、鍼、灸 」
という一節があり

、裏芸を国語辞典で調べると、

「隠し芸」 とある。



確実に違う。


それなら表芸を調べて反対語にすればと調べてみると、


「その人本来の芸」

とある。

ならば 按摩は本来と違う芸なのかと


not official art と訳してハタと気づいた。


楽器関係は人に見せる技術(英語では技術も芸もart)で表芸、

健康関係は人に見せない技術で裏芸

と言ったのではなかろうかと…


日→英翻訳に必要なのは英語力でなく日本語力だ!

と初めて気づいた35歳の冬。