エルヴィン・シュレーディンガーの以下の文章にはなぜか心が動きますねぇ。
あなたを突然無から呼び出し、
しばらくのあいだ、このあなたにはまったく無関心な光景を楽しませているものは何か。
あなたの存在の条件はまわりの岩と同じくらいに古い。
何千年にもわたって男は戦い、苦しみ、子供をつくり、女は苦しみの中で子供を生んできた。
10年ぐらい前にも、この同じ場所に男、あるいは女が来て坐り、あなたと同じように息をのみ、
切実なる思いで夕陽の中に消えて行く氷河の光景を見守ったに違いない。
あなたと同じように彼は男と女とから生まれた。
彼はあなたと同じように苦しみ、束の間の喜びを感じたであろう。
彼は誰かほかの人間だろうか。
彼はあなた自身ではないのか。
このあなたの「自己」とはいったい何か?