テレビの旅番組で「路線バスの旅」ってのがある。目的地までのんびりゆったり揺られて、いいなあと言ってる人も多いと思う。
もっとも、田舎の路線バスの現実はというと、不便なこともたくさんある。まず、何といっても本数が少ない。まあ、地方はだいたいクルマ社会で、バスの利用者はそんなに多くないわけだから、採算などを考えれば仕方のない面がある。
そして、延着が慢性化している場合が多い。延着といっても10分程度のことが多いんだけど、時間どおりに来ることはまずないと思っていい。
さすが田舎、時間にルーズでのんびりしてるんだなあ…というわけではない(そういう運転手もいるかも知れないが)。考えてもみてほしい。いくらクルマ社会とはいえ、さほど交通量が多いわけでもなく、道路はスイスイ流れてる。都市部みたいに渋滞してるわけじゃない。なのになんで延着するのか?実際に田舎暮らしをしてみて、なんとなくその理由がわかったので、3つご紹介したい。
1.道が狭い
田舎の路線バスって、整備された広い国道や県道ばっかり走ってるわけじゃない。家と家に挟まれた、いわゆる「生活道路」と言われるような、普通車どうしが行き交うのがやっとぐらいの狭い道を走ることがザラにある。カーブを曲がるときなんて、ちょっとでもハンドル操作を誤ろうもんなら、家の壁にぶつかってしまいそうなところもある。こんな道を走っていたら、イヤでものろのろ運転になる。
それに、対向車でも来たら退避所に寄せて通したり、近くに退避所がない場合は、行き交えるところまでバックして戻ったりすることもあるので、ここで時間をだいぶロスすることになる。
2.老人が多い
最初に書いたように、田舎はクルマ社会である。クルマ社会で路線バスを利用する人はどういう人か?と考えると、免許を持ってない学生か、自分で運転しなくなった高齢者。学生が利用するのは朝夕の通学時間帯に限られるから、日中の利用者はほぼ高齢者に限られると言っていい。
高齢者はどうしても乗り降りに時間がかかるし、両替のときにもたついたりして、ここでも時間をロスする。
3.工事渋滞
都市部のような、交通量過多による渋滞はないけれど、田舎のガラガラの道路でも渋滞は起こる。その一番の理由は工事渋滞。
田舎の経済はまだまだ公共工事への依存度が高く、必要性の是非はともかくとして、絶えずどっかで道路工事をやっていて、車線の片側規制とかがザラにある。
・・・とまあ、こんな感じ。
田舎で路線バスを利用する際は、遅れにイライラすることなく、のんびりゆったりとお待ちください。