あれよあれよという間に | 主婦むつこの借金ぶろぐ

あれよあれよという間に

主人はそれまでいた会社(業績不振の原因を作ったことを理由に)を追い出され、無職になってしまい突然の無収入。

持っていた車二台は会社の名義とかで没収。

身重の私はなすすべも無くただひたすら家にいるのみ。

これからどうなるの?どうすればいいんだろう。私はどうすればよかったんだろう。


当時 主人の兄や会社関係の人たちから攻められ、兄嫁からのお小言もあり、私は自分を責める日々が続いていました。全てが自分の責任のように感じられました。

いつも泣いてばかりだったように思います。

今考えるともっとしっかり自分の気持ちを言えばよかった。

だって結婚したのは自分の意思としても、そんな台所事情だなんてわかるべくもない。

(実の兄だって知らなかったんだから)責任は私にあるんですか?私の責任てなんですか?

じゃあこれから私はいったいどうすればいいんですか。


仕事を探そうともせず、自分で会社を傾けたくせにまた新たに会社を始めようとし、何を言ってもしゃくにさわるのかヒステリーを起こし庭に洗濯物を投げ捨てる、私を殴る蹴る、夜ともなれば繁華街に出かけ、一時間何万もするような(とダンナの友人が教えてくれた)クラブに通いまた浪費。

収入がなくなったのに、ですよ?

夜中に意味なく外に出て、オートロックで鍵がかかったのを私がかけたと勘違いして勝手口のドアのガラスを割って入ってきて怒鳴り散らす。

そもそも身の程知らずなのだと思います。この不況の真っ只中(当時)にいて何の仕事をしようというのか。

荒れる気持ちはわからないでもないけど、もっと先のことを考えて、冷静に対処して欲しい。

仕事が無いなら探せばいいのに。私が何か提言をする度、当時は「俺の顔をつぶす気か」「俺の面子はどうなる」と言ってました。収入も無いのになにが「男の面子」なんだか。あなたの顔は既につぶれているのに。

この時点で見切りをつけて離婚をし、新しいスタートを切るべきでした。今思えば。



結婚前はちやほやしていた兄や親戚、保険の勧誘員までが態度を急変。

結婚当初「奥さん奥さん」とことあるごとに勧誘に来ていたダンナの(兄の)友人の郵便局員の勧めで保険に入ったのですが、無収入のため保険料の支払いも考え直し、本人に電話して「すみません、むつこですけど、保険やめたいんです」と話したら「はぁん?誰だってぇ?」という返事。


数ヶ月前 勧誘の時には「保険料が高いから払えないかも」「もう少し安い保険料のでいいんですけど」と交渉する私に「まさかまさか!ダンナさんのお給料でこんな安い保険が払えないなんてないですよ奥さん!」なんて営業スマイルで勧めていたその郵便局員は、吐き捨てるように「誰だかわかんね~な!契約した郵便局へ行ってよ!」と言い電話を切りました。


これが手のひら返したように、ってやつか~。。。


そんな中で妊娠中毒症になった私は、産婦人科医から「これ以上むくみが出るようなら入院して経過見た方がいいね。胎児に影響するかも」と注意を受け、でも入院するには入院費がかかる、入院すれば楽だろうがそんなのんきにはしていられない、なんてヘンに我慢をしてさらに中毒症を悪化させ、動けばおなかが張り、めまいもしゃっちゅう、あげく偏頭痛でにっちもさっちもいかなくなってしまい それでもなるべく横になるようにして入院だけは!とこらえていました。


そんなところへ医師からも入院を勧められているとは知らない兄嫁のきつい一言。


「そんなに辛いなら入院すればいいじゃない。出産がきついのは皆一緒。私だって何度も経験したのよ。アナタは努力が足りない。もっと努力すべき」


こんなに努力しているのに、人生でかつて無いくらい我慢もしているのに。

せめて初産くらいは、初めての妊娠の間くらいはのんびりと生まれてくる子供のことを考えて希望に満ちた生活を送りたい。

そんな願いも私には一瞬でさえかなうことがなかったのに。


兄嫁に努力が足りないと言われた翌日、私はずっと我慢していた入院をすることにしました。

入院して10日。生まれたのは男の子でした。