10日から16日まで、自殺予防週間が始まりました。

政府インターネットテレビを参考にしますと、自殺のサインとして10の例が挙げられています。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1506.html

その中でも
4、安全や健康が保てない
5、仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
6、職場や家庭でサポートが得られない
といった状況は最近になってますます深刻な事態になっていると思います。

失業率は深刻化しています。
職を失えば生活という安全な状態を保てず、家庭でもお互いにサポートするのが難しくなります。
一方、職場に残れたとしても少ない人数で仕事の負担が増えたり、慣れない仕事も担当することによって、失敗のリスクも出てきます。
企業も生き残るために人をカットする行動をしているところがありますが、それが従業員の不調につながり、生産性を下げるリスクも同時に背負っていることになるのです。

職場の人など、身近な人が自殺のサインを出したときの対処についてインターネットテレビでは挙げられています。
会社に残るために保身的な行動に走らず、周囲の状況に気を配り、職場の仲間を失うことのないようにすることで、いずれは良い方向に変わっていくことでしょう。

また、失業している状態の家庭では、本人の様子をさりげなく気にかけ、いつもと違う様子を見せたら普段以上に声をかけ、話を聞いてあげてみて下さい。

自殺者は毎年3万人を超えると言われています。
それを食い止めるには悩みを抱えている本人のみならず、周囲の人の気づきや気遣いも影響を与えます。
もちろん自分で手に負えないときはカウンセラーへの相談や精神科の受診を勧める方向もあります。
安易に大量の薬を出さず、できるだけ診察に力を入れてくれる精神科がいちばん望ましいところです。

参考:http://www.jiji.com/jc/zc?k=200908/2009082800710&rel=y&g=soc
1~7月の自殺1万9859人=すべての月で昨年上回る

それから、自殺のサインのひとつに
3 酒量が増す
があります。

参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090908-00000171-jij-soci
自殺者の2割はアルコールの問題を抱えていたそうです。
お酒は適量ならある程度のストレス解消になりますが、一定の量を超えると判断力が麻痺してしまいます。
記事にはうつの症状がある人もいた、と書かれていますが、うつ病の人に飲酒はお勧めできません。
うつの症状に周囲が気づかず、元気づけのつもりで飲み会に誘ってしまったために、かえって悪い方向に行くこともあり得るのです。
自殺に至るまでの過程に、とても元気になることがあります。
最悪の場合は、お酒を飲んで元気になり、テンションの高いまま朝まで時間を過ごし、明け方になって急に気分が落ち込んで自殺に至ることもあるのです。
明け方に自殺は起きやすいものです。
ですので、うつ病の人にはお酒を勧めないように気をつけて下さい。