参考:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000016-yom-soci

平成10年から10年連続で自殺で亡くなった人が3万人を超えています。

 昨年の自殺者を年齢別でみると、60歳以上が一昨年比8・9%増の1万2107人と最も多く、全体の36・6%に上った。50歳代は2・8%減の7046人だったが、40歳代は1・8%増の5096人、30歳代は6%増の4767人で、働き盛りの30~40歳代だけで全体の29・8%を占めた。

 20歳代は2・5%減の3309人、19歳以下は12%減の548人で、小学生は8人、中学生は51人、高校生は215人だった。

 男女別では男が2万3478人、女が9615人。

 警察庁が遺書やインターネット上の書き込みなどから動機を特定できたのは、このうち2万3209人。自殺には複数の動機が絡むケースが多く、今回からは動機の項目に「仕事疲れ」や「子育ての悩み」「いじめ」などを加えたうえで、動機が複数ある場合はすべて挙げることにした。

 その結果、動機別では〈1〉病気の悩みなどの「健康」1万4684人〈2〉借金などの「経済」7318人〈3〉家族の不和など「家庭」3751人〈4〉職場が原因の「勤務」2207人〈5〉「男女問題」949人〈6〉「学校」338人--の順だった。


色がついた部分は一部抜粋した部分です。
動機で最多なものは「健康」ですが、これにはうつ病も含まれていると思われます。
うつ病になるまでの間に、第2位以下の「経済」、「家庭」、「職務」、「男女問題」、「学校」と、
それらすべてにおいて何かの形でストレスを抱え、それが大きくなってうつ病を発してしまうのです。
もちろん、健康を害してそれに悩み、うつ病に至るケースもあります。

逆に考えれば、それらについて問題が起きず、大きなストレスを抱えなければうつ病を発して自殺に至ることは避けることはできます。

普段から職場などにおいてお互いが声を掛け合っていくこと、いつもと違う雰囲気だったら何か困っていたりストレスを感じているかもしれないということに気付き、それぞれの人が大きなストレスを抱えないように気を配れれば、と思います。
いつもと違っていることに気付いたとき、無理やり事情を聞こうとしても必ずうまく行くとは限りません。
一言だけかけて、「いつでも聞いていいよ」という姿勢だけは見せておくこと、それだけで声をかけられた側はいくらか安堵できます。

さすがにうつ病にまで至ると周囲の人だけではなく、専門医の力も借りなければならなくなりますが、そこまでに至らないようにちょっとした気配りをこの機会に考えてみるのもいいですね。


ここ10年は成果主義に社会が移行し、社内の人間関係が仲間という意識からライバルという意識に変わってきている部分があります。同じ情報を共有できなかったりなど、コミュニケーションが取りにくくなっているのではないのでしょうか。
評価を上げるため、下げないように努力しながら必死に頑張って最後にはストレス過多でうつ病になるのは悲しいことです。
他にも非正規雇用の増加で職場環境や経済苦によるストレスも関係してきていると思います。
「経済」の問題と「職務」の問題は近い関係にあり、頑張っても給料が上がらない苦労や、サービス残業でのストレス、不安定な雇用状況の不安、それぞれの問題がつながっていると感じます。
うつ病にまで至らなくても健康を害し、「健康」の問題に直面することだってあるでしょう。

「家庭」「男女問題」も仕事の面で落ち着かないと問題が起きやすくなる傾向があります。
多くの人が生活の時間の大部分を仕事に当てている現状、「職務」の問題はできるだけ起きてほしくない、というのが私の願いです。(学生さんは「学校」の問題です。)



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