発達検査はWISC-Ⅳ。
学校を休み、「前にやったみたいな、得意と不得意を調べてもらう簡単なテストをやりに行くよ」と伝えた。
検査は母子分離。
初めての場所、初めての先生に緊張はしていたようだけど、崩れることなく検査を終えたようだ。
1時間から1時間半はかかると言われたのだけど、1時間きっかりで終了して出てきた。
就学相談の時は「俺様は眠い」「もうやりたくない」とやる気ゼロで、ろくに検査も出来ずに早く帰ってきたので、まさか今回もと不安になったが、そんなことはなく、逆に休憩を促しても「大丈夫」と言って、時々「難しいな」と言いながらも諦めずに取り組めたとのこと。
それだけみても、大分成長したんだなぁと感じる。
数週間後、結果が送られてきた。
初めて測定されたIQは62。
率直な感想は微妙
良くもなく、悪過ぎることもなく。
ただ、就学相談でこの数値だったら、支援級に入れてたよな、と思ったのは本音。
今更言っても仕方ないし、まだそんなことを思う自分に呆れたりもするけれど。
でもまぁ、DQ40だった頃を思えば、凄く成長したと考えていいんだろう。
言語理解は78。実年齢10歳11ヶ月に対して8歳2ヶ月〜10ヶ月相当。
視覚情報処理(知覚推理)も74で、同年齢相当。
ワーキングメモリーになるとガクッと下がって、60。5歳2ヶ月〜6ヶ月相当。
作業スピードは58と更に下がる。
この能力のバラつきが、発達障害と言われる所以で、生きにくさなんだろう。
この数値の受け止め方がよくわからず、検査をしてくれた心理士のカウンセリングも受けてみた。
簡単に言ってしまえば、軽度知的障害で、視覚優位。
一般的に言うと、こっこが低いワーキングメモリーや、作業スピードは、まさに「学校のお勉強」に必要な能力なのだそう。
これが低い理由は何故なのかを突き詰めることにさほどの意味はなく、もうそういう脳の仕組みになっていると考えた方がいい。それが彼の特性なのだと。
おそらく数年後にまた検査を受けたとしても、多少の数値の増減はあったとしても、この分野が不得手なことは変わらないだろうというのが、現状の見立てだ。
で、基本的にはこの低い数値を上げることよりも、得意とされる分野を伸ばす方が有意義だとされているらしい。
ちなみに、ワーキングメモリーとは「聞いた情報を記憶し、それを頭の中で処理する力や注意・集中力を測定する指標」だそう。別名「聴覚情報処理・集中力」のテスト。
数字を聞いてそれを復唱したり、逆唱する検査や、ひらがなと数字が混じったものを指示通りに並び替えられるかなどの問題が出る。
作業スピードは処理速度を測るテスト。
提示された記号を素早く正確に書き写したり、幾つかの記号の中に該当する記号の有無を判断したりする。
耳で聞いた情報を覚えて(視覚情報を与えずに)それを頭の中で操作したり、素早く事務的な作業をこなす能力は著しく苦手なんですって
なるほどな、という感じ。
確かに普通学級の勉強を思い返せば、その能力は必須だろう。
結果が出たからといって何かが変わるわけでもなく、結局モヤモヤは晴れないけど、こっこの傾向は少し理解出来た。
心理士さんにも言われたのだけど、少しだけ頑張ることを増やして、自信につなげていくしか、今出来ることはないかな。
心理士さんには「学校は楽しいけど、国語と算数が好きじゃない」と言ったらしい。
支援学校で学習的授業は国語、算数だけ。もう勉強全否定
でもまぁ、少しずつでもわかることを増やすように、親も努力しないとなのかも。
今までのびのびさせ過ぎたので
中学は支援学校のままでと、担任には伝えた。
でも高校に進学する時には、もう少しでも選択肢が広がっていたらいいなと思う。
結局のところ、最大の心配事は学校を卒業してからの人生な訳で。
漠然と遠くにあった未来だけど、少しずつ現実味を増してきた感じもして、ちょっと怖くもあったりする