2024/03/24

久方ぶりの更新。近頃は時間も無ければ金銭的な余裕も無く、旅行が一切出来ませんでした。

この日は漸く予算と時間が取れたので日帰りで、名勝・親不知子不知を見物しに行きました。

上野方から回送されて来たJR東日本所属のE7系。嘗ての特急列車の名を受け継ぎ、金沢へと向う。 


東京を6:51に出て、糸魚川まで。2時間と13分の高速移動。北陸新幹線を利用するのもこれまた久方ぶりで、軽井沢や上田城などと言った長野県の風景が新鮮に映りましたね。


軽井沢駅。南アルプスは冠雪し、雄大な自然を感じた。

糸魚川駅。上越妙高でJR東日本からJR西日本に管轄が変わる。


糸魚川から北陸本線…日本海ひすいラインに乗り換え。北陸線のこの区間も第三セクターに移行して久しいですね。架線下DCに乗車。JR西日本のキハ122をベースにしたET122で親不知まで向かいます。

ET122形気動車。旧北陸本線は引き続き貨物列車が通過するため、DC化後も架線が張られている。


日本海ひすいラインと言えば、つい先日に新駅が開業したばかりですね。えちご押上ひすい海岸駅。糸魚川のすぐそばでしたか。新幹線の真下あたりかな?だから何だと言われればそれまでですが…

しかしながら、この区間は日本海に沿って走行するので眺めはかなり良いですね。私は太平洋側に住んでおりますので、こうして日本海を見るという機会が全くありません。とても水が澄んでおりました。

親不知駅に到着。海側に北陸自動車道が通っております。鉄道よりも往来が多い!当たり前ですね。

駅から名勝まで4km。程近くに海水浴場と道の駅とがあります。国道8号と言えども4kmはちと遠い…糸魚川駅でレンタカーでも借りて来れば良かったのですが、鉄道で来た以上は歩きですね。

波打つ親不知駅の字体。無人駅。

 駅舎。登録有形文化財に登録されている。田舎の風情が漂う。


駅を出てすぐの所には小学校が。歌外波(うた・となみ)小学校です。


歌外波小学校。2005年廃校。著名人は「サヨナラ模様」「青春18」などの曲を世に出した車掌さんシンガー・伊藤敏博など。


もはや以前の活気は無く、淋しい遺構となってしまいました。しかしながら、廃校となってからもそのままに佇む様は道行く人を見守ってくれているかのようです。

海岸通りを越え、国道8号に差し掛かります。いよいよ難所らしく急勾配や葛折りが多くなりました。

歩道も無くなり、車道のみ。白線の内側を徹底して歩きました。難所は二度と歩いて行かないと心に誓ったり…

奥から北陸自動車道・北陸道(国道8号)・(旧)北陸本線


北陸の断崖とは言え、主要な幹線道路。主に大型トレーラーや自家用車の往来が多く、非常に危険です。加えてそれが3km以上(片道)続く訳ですから溜まったものではありません。兎に角、事故の恐怖に怯えながらも難所を目指して歩き続けました。

※余談ですが、調べてみると徒歩で親不知に向かった人はそこそこ見受けられました。当然ですが、歩いて行く場所では無いという結論は共通している様ですね。

親不知の山間を行くET122形。車道・鉄道共に洞門を潜り、難所を越えて富山を目指す。


勾配や曲線を乗り越え、漸く親不知が見えて参りました。ここは親不知記念広場。国道8号の改良を記念して増設された展望台です。

北アルプスの始まり“親不知”が一望できる展望台

国道8号の改良を記念し増設された。

展望台から市振方を望む。ここからでも壮大な眺めだ。

愛の母子像。カーブの多い親不知での通行安全を祈願したもの。かくり岩によせてくだくる沖つ浪のほのかに白き星あかりかもの詩が彫られている。


艱難辛苦を乗り越え、いよいよ念願の親不知に!

と言ったところで、一旦はこの記事を終わりにさせていただきます。(膨大になり過ぎますので…)

絶景というものは、インターネットや本で見るよりも実際にその目で観るに限りますね。それだけのために行く価値は十二分にあります。

では②へ…


歩行者用に整備されていない車道・トンネルを歩くのは大変危険な行為です。簡単に死亡事故に繋がりかねませんので、この様な場所には自家用車(或いはレンタカー)で訪れる事を強く推奨します。

また、雨上がりや積雪などで足場が悪い状態の日や天候不順時には更に危険性が増します。訪れる際には前日・当日の天気予報に注意し、安全を確保した上で向かう様にしてください。