皆様。明けまして、おめでとうございます。

今年はどの様な年にしたいでしょうか。私はヘマが多すぎるので、ヘマを失くす年にしたいです。

さて、昨年から私は新大阪におります。今年最初は大阪からスタート。特急雷鳥…もといサンダーバードで金沢へ向かいます。

とは云っても、少し持ち時間があった為、大阪駅へ移動しました。勿論出場し、切符を購入。折り返すのですから、再入場は当然でしょう。8:40発のサンダーバード9号金沢行きに乗車。念願叶って北陸へ行きます。

大阪駅に進入する681系。リニューアルが施され、凡そ30年前の車輌とは思えない新しさを持つ。

サンダーバードについて、少し解説。

JR西日本は民営化以前より485系を使用し、特急雷鳥を運行させておりましたが、民営化後はJR九州の783系・ハイパーサルーンを皮切りにJR各社が特急型車輌を新造・投入して行きました。JR西日本は最後発となりながらも1991年当時最新型の特急型電車、681系を投入。’95年には量産が始まり、681系が順当された列車を「スーパー雷鳥(サンダーバード)」と称されたのが始まりです(以下、(サンダーバード))。

’97年のダイヤ改正により、(サンダーバード)はサンダーバードと正式名称にされ、681系が485系を置き換え、2001年に後継型の683系の投入によりスーパー雷鳥を廃止、’11年には681系・683系に全て統一され、全列車がサンダーバードに統一。'15年には東京ー金沢間に北陸新幹線が部分開業し、魚津〜富山駅が別の会社に委託され、金沢止まり(七尾線直通和倉温泉行きは運行中)となり、現在に至ります。

12号車A席に着席。これから先の停車駅は新大阪・京都・福井と終点だけの速達タイプです。芦原温泉・加賀温泉を通過するのはまだしも、敦賀を通過するとはとんでもないと思いました。列車は定刻通り大阪を発車。越路への旅の始まりです。

京都駅に近づくにつれ雪が目立つ様になり、湖西線に入ると辺り一面雪景色と変わり果てました。

写真は志賀駅を越えたところ。滋賀県内も大雪に見舞われており、雪掻きをしている住民の苦労を感じました。又、湖西線を走行しているので琵琶湖も見えたのですが、昨日の宍道湖とは違い、住宅地の奥に見えるだけなので迫力には欠ける風に思いました。

敦賀駅新幹線ホーム(予定)。最早完成間近となっていた。

新疋田ー敦賀のループ線を通り、列車は敦賀を通過。敦賀といえば、今年辺りに北陸新幹線が敦賀駅まで延伸され、開業される事が決定しております。これによりサンダーバードが敦賀止まりとなる・敦賀ー金沢は別会社へ委託されるなぞと鉄道ファンの間では議論が交わされております。私としては敦賀ー金沢は別会社に委託ではなく、従来通り北陸本線を走らせて欲しいと考えておりますが、金沢ー泊がIRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道に委託された事から恐らくまたも別会社に委託されるだろうとも思っております。

雪を蹴散らし、大阪から遠路遥々金沢に到着。

福井を通過し、列車は金沢に到着しました。

先行のしらさぎ号が近江舞子での信号確認を行なった為、又も10分遅れての到着となりました。なんだか、遅延しなかったのは上り山陽新幹線と東海道本線(新大阪→大阪)だけで、乗る列車全てが遅延している気がします😮‍💨。

金沢から七尾方へと回送されて行く681系

暫くして、サンダーバードは留置線へ回送されて行きました。念願叶って金沢へ。とは云えども、元日は家族揃っておせちを食べる事になっているから夕方までに必ず帰って来いと言われておりますので、見物する時間は殆どありません。

新幹線の自由席券を購入し、取り敢えず人気スポットの鼓門を見物します。

金沢駅の代名詞、鼓門(つづみもん)。兼六園口すぐ

正月休みだからでしょうか、観光客が多く散見されました。鼓門の周囲には雪が積もっておりましたが、兼六園口から噴水までの直線は雪が無く、観光スポットらしい配慮が為されておりました。

その後、駅弁を買い、新幹線ホームへ。所要時間は変わりませんが、富山行きの「つるぎ712号」に乗り、富山で乗り換えます。

越路から木曽路を越え、東京を見据える。

実は、北陸新幹線を利用するのはこれが初めて。

開通時の広告は沢山視てきたのですが、中々利用する機会に恵まれず、3年4年…と経過していき、今日に至りました。金沢ー富山間はJR西日本のW7系に乗車。サンダーバードと同じく、車内チャイムは「北陸ロマン」が流れました。山口百恵女史の「いい日旅立ち」を作詞した谷村新司氏の作品です。

金沢ー富山間は途中、新高岡しか停車駅がありません。こうなると最早特急列車ですね。

列車は滞りなく富山に到着。

その後、はくたか566号東京行きに乗車し、帰路に。しかし、新幹線がかつての在来線特急の名称である「はくたか」を名乗っているのには違和感を覚えます。「あさま」に関しては特に違和感がありますね。上野ー長野・直江津の特急列車で、碓氷峠を越える「横軽」は今尚語り継がれる鉄道史。やはり北陸新幹線という路線に最も相応しい名称は「かがやき」のみでしょうね。(かがやきも特急列車の名称ですが…)

さて、道中は大幅に割愛し、列車は熊谷を通過しました。間も無く大宮…の所で、東京で見慣れた色の汽が見えて参りました。生活圏内で見かける列車が見えて来た時は、旅行が終わる淋しさと帰って来れた安心感が両方あるものです。窓から大宮の街を覗き、埼京線の北赤羽駅を片目にした頃に旅行鞄を下ろし、デッキで待機しておりました。列車は間も無く上野に到着。上野と言えば北への玄関口ですので、上野で下車する事としておりました。

トンネルに入り、あと1分で扉が開く…所で列車はなんとトンネル内で停止。どうやら先行の東北新幹線が大宮駅での飛来物撤去の為に遅れて到着した為、信号開通待ちをしているそうで、思わず落胆。それに加え、大宮駅のみならず東京駅でも架線に飛来物が付着し、撤去作業を行っているとの情報が入ってきました。これには愕然。恐らく、千葉県随一のテーマパークからの帰宅の際に貰ったアルミ製の風船を誤って飛ばしたのではないかと思いますが、それはどうでも良いとして結果的に15分遅延しての上野到着となりました。

上野駅に降り立ち、「あゝ東京に帰ってきたナァ」とホッと一息。新幹線ホームを出場し、京浜東北線で秋葉原に、秋葉原から総武緩行線にて御茶ノ水、御茶ノ水で中央快速線に乗り換え新宿へと帰って参りました。

'21年内最後の旅行と'22年最初の旅行。年末年始に旅行が出来た事はとても素晴らしかったのですが、いかんせん私の運が悪すぎたのか、乗車したほぼ全ての列車が遅延しました。大雪の影響は懸念しておりましたが、それ以上に変な人的な列停が多すぎた気がします。今年はそんな悪運に苛まれる事も無い様にしたいものですね。

これにて紀行文は終わり。ご拝読頂き、誠に有難う御座いました。


前回の記事↓

『ゆく年くる年ー年越し旅行ー』今日は2021年12月31日(ブログ執筆時点)。私は今年の〆として、特急やくもに乗る事にしました。東京都から島根県は出雲市に向かうとすれば、鉄道・旅行に精通し…リンクameblo.jp



追記

3月28日に案の定と言うべきでしょうか、敦賀ー大聖寺を第三セクターに委託する事が公表されました。路線名は「ハピラインふくい線」。限りない違和感を抱く名前ですが第三セクターに委託、というのは誰もが予想した事ですが、これによりサンダーバードの敦賀止まりが確定し、また北陸路が貧相な事になってしまいました。

私としては、委託後もサンダーバードは需要がある筈なので金沢まで運行させ続け、新幹線に万一があり運行できない状況でも(代走車を持ってくるよりも)柔軟に対応できる様に整備する必要があると考えておりますが…とかく残念な事です。


<了>

※2022/07/18 加筆修正

※2022/03/18 誤記訂正

※2022/01/12 誤記訂正