〜前回のあらすじ〜

江ノ島シーキャンドルに訪れました。
江ノ島展望台(シーキャンドル)。
シーキャンドルは兼ねてから認知しておりましたが、実際に訪れたのは初めて。海っぺりにあるのかと思ったら丘の上だったので少し驚きました。
展望台からはこの様な景色が望める。晴天の日はもっと綺麗だろう。
展望台はその見た目に違わず高く、高尾山やかつて越えようとした天城山も見えました。恐らく東京スカイツリーも見つけようと思えば見えたのではないでしょうか。生憎の曇天だったので、伊豆大島はやっぱり見えませんでした。
展望台を後にし、江島神社に戻ります。龍恋の鐘はデートに取っておきたくて…エスカーは登り専用なので帰りは階段ですが、道中、紫陽花が咲いていたりと梅雨らしい風景を楽しむことが出来ました。
エスカーを使わずに階段で移動した場合は、大きな花を咲かせた紫陽花を楽しむことが出来る。
江島神社からも下り、江ノ島大橋に戻りました。曇天なのが非常に惜しいのですが、一足先に夏を感じましたね。潮風の匂いが鼻をくすぐり、漣の音を耳にして、当たり前ですが、海だなあと感慨深く思いました。

片瀬ー江ノ島を結ぶ、江ノ島大橋。

一通り江ノ島観光を楽しみ、バスで腰越駅を目指しました。いよいよ本格的に鎌倉入りをします。鎌倉には4年振りの来訪。久方ぶりの鎌倉市で最初に降りた駅は長谷でした。紫陽花が見頃で素晴らしいとのことだったので、行ったのですが…

長谷寺。紫陽花路はこの時期限定である。

どうやら紫陽花路が70分待ちらしいので、せっかちな私は待っていられず、鎌倉駅へ急いでしまいました。今考えると紫陽花路は諦めて長谷寺に行けばよかったのにと感じます。

さて、鎌倉に到着しました。鎌倉では特にする事は決めておらず、気の赴くままに観光しました。鶴岡八幡宮は、人が多かったからでしょうか、何故か参拝をせずに帰ってしまいました。観光の仕方がズレているようにしか思えない。他、豊島屋本店で鳩サブレーを買ったり、蜂の巣房がトッピングされた甘〜いソフトクリームを食べたりしました。

大仏と比肩する程人気のある観光スポット、鶴岡八幡宮。
ご存知鎌倉銘菓「鳩サブレー」。サクサク食感とバターの香りが堪らない。
その後は、駅で待機していました。今思えば、この間に高徳寺の大仏でも行けば良かったなあと少し後悔していますが、良き時間を過ごせました。そして、待つ事1時間。これから乗る臨時列車がやってきました。臨時快速鎌倉あじさい号です。

多くのファンに見守られ、鎌倉に入線した185系。

鎌倉駅は鉄道ファンがごった返し、引退しても185系の人気は衰えないなと感じました。私としても、5ヶ月ぶりに乗る事が出来たので、何気に楽しみにしていました。久しぶりの柔らかい座席はかなりリラックス出来ました。隣の人と会話をしたり、モーター音を聴いたりしていると、気づけば列車は青梅線内に入っていました。

青梅線を走行中。モーターを駆動させ、快調に飛ばしてはいなかったものの、特急ではなく特快列車を思わせる様な走りだった。

列車は河辺を発車。鉄道唱歌を鳴らし、終着の放送をすると、あっという間に青梅に到着しました。辺りはすっかり暗くなり、185系は回送の準備に入っていました。回送とは言え、その雰囲気はかつての湘南ライナーを彷彿とさせ、どこか懐かしい気持ちになりました。

青梅に到着した185系。やはり大人気で、皆揃ってカメラを構えていた。

折り返しの青梅線が青梅に入線し、入れ替わる様に185系が出て行きました。私を含めた鉄道ファンは回送されて行く姿を見送り、青梅の地に降りようと改札へ向かいました。階段にようこそ昭和の街、青梅へ」と書かれていたので、昭和の街とはどういうことなのか?と考えていると、もはやそれを体現する様な骨董品が展示されていました。特に一際目を引いたのが、オードリー•ヘプバーンの[ティファニーで朝食を]のものです。見た瞬間、オードリーが劇中で歌った「ムーンリバー」が脳内で再生されました。 

今時映画の広告が(アニメを除き)イラストのものはもう無いに等しいですよね。

レトロの街、青梅。昭和中頃を彩る名作劇場の広告が展示されている。

青梅駅舎。東京都らしくない、田舎の雰囲気があった。

青梅には丁度夕飯時に到着したものでしたから、飯屋で何か食べようと思ったのですが、駅前にはオリジン弁当とモスバーガーとセブンイレブンしかありませんでしたので、取り敢えず散策がてら探しに歩きました。歩きましたが…


人通りが完全に無く、ノスタルジーではなく侘しさを感じる。

ご覧の通り車を除けば人通りが無く、更にコロナ禍の為か殆どがシャッターを下ろしていたので飯屋も無く、結局ただふらつくだけになってしまいました(オリジン弁当は品薄、モスバーガーは閉まっていました)。都内と言うものの、田舎には変わりがないので少し不便さを感じましたが、面白いものも発見しました。これを昭和レトロと言わずして何と言うか、そんな施設です。今度訪れてみたいですね。

昭和レトロ商品博物館。営業時間外だったが、外見だけでもかなりの郷愁を感じる。

帰り際、足下をふと見ると、黒い生物がモゾモゾしていました。まさか…と思い近づいて見ると、ゴキブリではなくコクワガタの雄でした。

ゴキブリは兎も角、クワガタが路上を彷徨い歩くのは都心では見掛けることは滅多に無く、田舎町だなあと感じました。

さて、そろそろ寝ないと明日に響くから帰ろうと、20:34発の立川行に乗車。立川に到着してもNEW DAYSは閉まっていたので、夕飯にありつくのはもう少し先か…と考えていました。そんな時に回送列車が入るとの放送が。多分貨物なんだろうなと思っていると、見慣れた顔が見えたので急遽動画を撮影しました。185系の再登場です。

立川に回送されてやってきた185系。

この時間に立川に回送されるなんて思ってもいませんでした。流石の鉄道ファン達もこれは知らなかった様子で、私以外は誰も撮影しておりませんでした。停車時間は僅か1〜2分弱でしたが、それでも私にとって良い体験となりました。

その後は、21:15発のかいじ56号に乗車。新宿まで一走りです。どうせ先発の快速列車だと特急通過待ちがあるので、そこで待たされるよりかは後発の特急に乗って追い抜いてしまった方が良いと考えた為です。

かいじ56号。その他、満員列車には乗りたくない気分だった為、折角だからと乗車した。

E353系。中央線特急はいつの間にか全てこれに置き換わっていた。

無事、新宿に到着。かいじ56号は立川発車の時点で3分ほど遅延していたそうですが、回復運転が功を成し、新宿に定刻通り到着できたそうです。


それにしても今日はかなり楽しかったです。観光地を2つも回れて、臨時列車にも特急列車にも乗れて最高の1日でした。欲を言えば、鎌倉で生しらす丼でも食べておけばよかったなぁという感じです。久々にこんな旅行が出来たので、気分もリフレッシュ出来ました。

偶の休日に全てを忘れて趣味にのめり込むのは本当に良い事ですね。明日からはまた平日ですが、なんだか全て上手くいきそうな気分です。閲覧して下さった読者の皆様も、休日があったら全てを忘れ、自分の趣味にのめり込んでみる事を提案します。きっと何か変われるはずですよ。

まだまだ続くCOVID-19の流行と緊急事態宣言。感染対策を疎かにしていい訳ではありませんが、その中で今をどう生き、どう楽しめるかが大切だと私は思います。くれぐれも感染に気をつけてお過ごし下さい。


おまけ

臨時快速鎌倉あじさい号の車内放送(鎌倉発車後・青梅到着前)をYouTubeに投稿しておりますので、宜しければこちらもご覧下さい。

窓を開けなかった理由が分かる筈です。

臨時快速鎌倉あじさい号 鎌倉発車後/青梅到着前放送タイトルの通りです。鉄道唱歌が中々鳴らなかったので、アレ?もしかして鳴らさないのか?と思いましたが、やっぱり終着で鳴らしてくれました。リンクyoutu.be


<了>