僕とバットマンとのファースト・コンタクトは、例のワースト脚本賞でお馴染み『バットマンvsスーパーマン』(以下BvS)。DCエクステンデッドユニバースの2作目にあたる映画で、前作は『マンオブスティール』というスーパーマンのリブート作品でした。
このマンスティは割と好きだったんですよね。親父が竜巻に呑まれて消えるのはなんだかなぁという気持ちですが(リアリティのない死に方がアレルギーなので)、ハリケーンの多い米国ではああいう死に方はよくあるのかもしれないです。アーメン。
原作でもああいう感じなのかな。というかスーパーマンのオリジン全然知らないや。クリプトン星のカル・エルくんがカプセルに乗せられて地球に飛ばされてクラーク家に拾われる、という桃太郎的なアレ。ドラゴンボールの悟空と一緒(というかパロディよね)。
なんとなくすごく強い人、という印象しか残ってないです。スーパーマンさん。これはたぶんマンスティくんの責任も大きいんだと思います。ほんとよくわかんねーもん。彼が何を考えて何が好きで何が嫌いなのか。
でもアクションはすごい好きなんです。だから宇多丸が酷評してても嫌いになれない。敵さんの女性幹部がすごく美人で強くて…確かドイツ人の役者さんだったかと。よくわかんねーし、暗いし、わかんねーけど、なんかすごくてかっこよくて面白い!という感じの映画でした。……あれ、この手の感想どっかでよく見ますね。クリなんとかファー・ノーなんとか監督の最新作が確かこんな感じでしたっけ。
「お前根暗だな。DCユニバースから来たんじゃないのか」
というのはマーベル製変態糞傭兵の問題発言ですが、ほんとうに何年か前までのDC映画は…暗い…。
暗くてよくわかんないけど何かとても重要そうなことをしていて、崇高そうなテーマを掲げていそうな気がするようなしないような……。
なんだってこんな暗いのかというとやはりダークナイトの成功が忘れられないからなんですね。
ちょうどエヴァが流行った後にエヴァっぽいアニメが大量生産されたりするのと同じようなアレ。
みんな信仰しちゃうんです。ダークで、斬新で、クレイジーで、かっこよくて、深刻なテーマ性があって、神話モチーフとかあったりして……でも信仰は理解から最も遠いらしいです。難しいね。
ダークナイトがウケたが為に、あとMCUとの差別化も意識して暗めのスーパーマンを出したはいいが、そんなに受けなかったので(暗い方へと持っていくのが雑なんすよ)『BvS』では、ささっとバットマンを大した説明も無しに出しちゃうその度胸は買ってやろうぜ?な?一応バッツのオリジンはさらっと描いてたけどさ…さらっと…。
ノーランの助言を頂きつつ、原作再現の鬼()ことザックちゃんに指揮権を与えた結果……。
そこはかとなーくジョーカーを匂わせ…そこはかとなーくオタクが喜びそうな原作要素を匂わせ…そこはかとなーく神話モチーフのようなものを匂わせ…なんとなーく正義と正義がぶつかっているような感を匂わせ…。
なんだろう、オードリー春日が黄金伝説の1ヶ月1万円生活の終盤でやってた、飲食店のダクトから漏れてくる匂いをおかずに飯を食う『ダクト飯』みたいな。
やっぱ暗いし長いしよくわかんないしおかしいんすよね。ノーランくん得意の『匂わせ』って、ピタッと上手くハマった時は絶大なる威力を発揮し映画界まるごと揺れ動かしちゃったりするんすけど。いかんせんピタッと上手くハマった例が、僕の知る限りダークナイトしか無いっていう。
ノーランの匂わせフィルターがかかってしまったが為に、ザックくん渾身の原作再現カットやら、オタクの喜びそうな原作要素やらまでもが、ふわふわぁ…と霧のように。大した意味を持たないものになっちゃってる。匂わせジョーカー、匂わせロビン。霧の晴れ間にワンダーウーマン。
まぁ別にノーランが居なかったとしても大名作にはなってないだろうけど……ザックくんだし……(失礼)。
MCUの『いい意味で原作無視』をちょいと見習って欲しい。正確には無視というより、いい感じに改変してるパターンがほとんどかな。バッキーはショタじゃないしウルトロン作ったのはトニーだし(たぶんザックだったらウルトロン出す為だけにアントマン出して来そう)。
ノーランとザックの悪口はこのくらいで。