~あらすじ~
連続放火犯を引っ捕らえるべく、参考人の元へと向かう刑事(・_・)
途中、プリアンプとワウペダルとオーバードライブが、削れたアスファルトにぴったりと埋まって路上にあるよ
夢診断出来る方いるならお願いします的な、そんな夢の後編ですよ
なるほど、この場所を使う路上ミュージシャンが考え出したのであろう、こうして常に演奏場所に設置してしまえば、機材の持ち運びの手間もかかるまい
しかも見事にアスファルトをくりぬいてあるので、通行の邪魔にもならない
ただ盗まれてしまわないかだけが、全くの他人事だが心配である
歩みを進め、ちょっとした中華街と呼べなくもない、小さな商店街を抜ける
軒先にて飲茶類を蒸して見せている、という店が多い
とある店では、呼び込みの老婆が片言の日本語でアピールしながら、言葉にできない程の奇妙な動きをしていた
まずこの店で食事を取る気にはならないだろう
こうして参考人の住むマンションへと到着する
彼女との対面はこれが初めてではない
がしかし、こうして同じように、他の刑事からも何度も話を聞かれているのだ
彼女の方は、私の事を覚えている事もあるまい
茶を飲んでいくようにと彼女が勧めるので、部屋へと上がる
いい加減我々に疑われている事にも気づいているであろうに、私はその魂胆を図り知れずにいた
しばらくは他愛も無い会話をしていたのだが、事件の話を切り出して来たのは彼女の方からであった
自分は警察に対しどう思われているのか
今回の訪問では何を聞き出したいのか
彼女がそう問いかけてきたので、定期的な情報収集の一環に過ぎない、と私は答えた
意外にも放火の周期の件について彼女が触れるもので、驚きの表情を隠しきれずにいた所、他の刑事から聞いたのだ、と言う
その周期からすると、間も無くもすれば次の放火が行われてしまうやも知れない
その事がわかっている以上、私には未然に次の放火を防ぐ以外無いのだ
彼女に対しそう語ると、彼女は穏やかな表情で、かつしっかりと私の目を見たまま言った
あなたは私を止めに来てくれたのね、と
突然の彼女の告白に、正に心臓が止まりそうな程の思いをした
と、ここで目が覚めました
文章のみ見ると、ラストだけ急にサスペンス感が出ますが、もっと曖昧な雰囲気なんです
サスペンスな感じも、ホラーな感じも、ミステリーな感じも一切無い、ぼんやりした空気でした
(完)