急に始まりまっす。

昔よくあったネタの「○○しないと出られない部屋」みたいなやつです(・∇・)

そういうの書いてみたかったんです↑

ちなみに翔さんは「俺と潤と。…」みたいな感じのテンション笑

特にヤってはいませんが、「Obey me」の息抜きにどうぞ♡

全5話、翔さん語りです♡
















ーあるミッションをクリアしなければならない部屋。そんな部屋に閉じ込められたら、一体どうしますか?













S side


「翔くんおつかれ。」


「おつかれ。」


2人並んで楽屋への廊下を歩く。


今日は松潤と2人きりで、雑誌の撮影、取材があった。

2人きりで。


コホン…。

実は私、櫻井翔。


男であり、同じ「嵐」のメンバーでもある松本潤に恋をしております(早口小声)


もちろん、片思い。

…いや、両思いかもしれない…けど。


両思いだったら嬉しいけど!!!


でも松潤…いや、潤って誰にでも平等に接してるっていうか、贔屓してないっていうか。

まぁ、メンバー全員と仲良いのはもちろんいい事なんだけど。


なんかちょっとリーダーにはベタベタし過ぎじゃないかな。

リーダーに「結婚しよう!」とか言われても、ニマニマしてるしさ。


いやでも、ニノともベタベタし過ぎじゃない?


…末っ子2人でベタベタベタベタ。

イチャイチャイチャイチャ。


くそっ…思い出したら腹立ってきた。


相葉くんともベタベタだよな。

相葉くんって、何しても潤には許されてるっていうか…なんというか…。


…俺……俺は…。

ま、潤とのユニット曲の枠もとったし、昔の番組で胆汁で間接キスもしたし!

馬鹿な実験で潤が俺の腿の上、至近距離、向かい合わせで座ったことだってあるし!

ハートビートもここぞとばかりに潤と作っちゃったし!


…と、とにかく潤と数えきれない程イチャイチャしてるぜ!(ドヤ)

もちろん、俺が一方的にそう思ってるだけだけどな!


まぁ、今日も内心ルンルンで撮影、取材を終えた訳です。

撮影だったら潤といくらでも肩組めるからな。


という訳で、俺はこの歳で絶賛片思いなう。


…告りはしない。

もし振られたら、今までの日常が壊れちゃうからね。


ま、こんな感じです。


んで、楽屋に到着。


「あれ?」


潤が声をあげる。


「ん?」


どうした?

可愛い可愛い松本くんよ。

困ったことがあれば、この漢・櫻井翔が助けてあげようではないか!

そして潤からの好感度アップ!


うん、素晴らしい考えだ。


「楽屋ここで合ってるよね。」


「うん。」


さぁ、どうしたんだい?

可愛い可愛い子猫ちゃん←


すると、潤がキョロキョロと辺りを見回すから、とりあえず俺ものっかってキョロキョロしてみた。


「…あれ?」


潤が何を思っていたのか、俺にも理解できた。


「荷物は?」


椅子の上に置いておいたはずの荷物が、きれいさっぱり無くなっている。

潤も同じだ。


「…なに?楽屋泥棒?」


「いや、マネが持ってたかもしれない。とりあえず、聞いてみよう。…って、あ、そっか。スマホも無いのか。」


潤がガックリと項垂れる。


「固定電話あるよ。」


「あ、ほんとだ。」


固定電話の受話器を取る潤。


「え、これ電話線切れて…、」


すると部屋中に、楽屋の扉の鍵が閉じられる音が響いた。


「…っえ?」


「は?」


俺は数秒立ったままフリーズし、潤は使えない電話の受話器をギュッと握ったまま、その場で固まっていた。


ハッとなって扉の方へと駆け寄るが、いくらドアノブを捻っても、ガチャガチャと音をたてるばかりで全く開く気配がない。


「ーーーーーっ!!…クソっ!」


思わず扉を蹴飛ばした。


「…翔くん?」


不安げな顔でこちらを見る。


…部屋に窓はない。


「…ダメだ松潤。
俺ら完全に密室に閉じ込められた。…一体どうなってるんだ?」


頭をぐしゃぐしゃと片手で掻きむしりながら歩き、ドカリとソファーに腰掛けた。