昇格戦 | 猛獣珍の恋愛小説

猛獣珍の恋愛小説

暇な時、書いていきます。

第十六章  昇格戦


各々買い出しも終わり、スタジアムの中へ

入って行った。

「そーいやー、チケット手に入ったんやなー
 やま、どこで手に入れたん?」

やま「あー先輩にダフ屋おるから、簡単
   やったで。前のライブのチケットは
   高くついたけど、今回は、チョイ高い
   ぐらいで売ってくれたで」

ホンマ、顔の広さは、高校生ではない。

長谷川 「S席の指定席はあっちやな。
     うわ、最高のとこやん、こんな席
     普段でも中々取れないんちゃう」

長谷川が上手いこと、席に案内してくれた

おかげで、大西の隣に座ることが出来た。

男女交互に座るように。このへんは、ぬかり

のない手際の良さに関心させられた

左から大西、俺、咲ちゃん、かわちん、

加奈ちゃん、まこちゃん、絵里ちゃん、

長谷川の順。

俺 「今日、バンディッツが勝ったら、J1
           昇格やから、やっぱ人多いなー」

咲 「そうなん。初めて来たから、普段も
   このぐらいなんかなー思ってた。
   静奈はある?」

大西 「私も初めてかな。応援は行ったこと
    あるけど、こんなスタジアムみたい
    なとこはないかなー」

それは、俺の中学のサッカーの試合のときの
ことを言ってるのかは分からなかった。

加奈「何か興奮するねー。あんまり
   サッカーの試合とか、観ない
   から、緊張してきたんだけど」

絵里「私も、ドキドキして来たわ」

長谷川「皆んな誘ったかいが、あってよかった
    わ。もう、すぐ始まるで」

かわちん「今のうちに買ってきたやつ、食べ
     とこ!焼きそばある?」

咲「あるよー。どうぞ。皆んなの分もある
  から、食べてなー、ちゃんとお茶もある
  からねー。べーやんの奢りらしいよw」

俺「なんでやねん!言うてませんけど。」

咲「キャハハ、ベタなツッコミやん」

かわちん「ご馳走になりまーす」

長谷川 「毎度!頂きヤス!」

やま「チケット代は、奢らんからな」

加奈絵里「カッコいい、ご馳走になりまーす」

大西「ちょっと皆んな、悪いよそれは・・」

俺 「マジか!まあ、ええよ。皆買って来て
   るし」

それぞれ買って来たもの出し、腹ごしらえも
終わったタイミングで、選手が入場して来た

相手は、強豪川崎フロンティア、グリーンの
ユニフォームは最高にらかっこよかったが
我らがバンディッツの藍色ブルーも負けてなく
芝生の上では美しく思える程だった。

俺の夢このブルーのユニフォームを着ること
誰にも語ったことはないが、地元にプロチーム
が出来た日からずっと憧れていた

ずっと2部リーグで、くすぶってはいるが、
今年は、ずっと上位に食らいつき前節、
念願の首位に並んだ。1位から4位までが
混戦して今日勝てば、自力昇格が確定する

彼女と一緒に観戦することは、嬉しいが
この時だけは、試合の方に夢中になってた

そして、キックオフ。

前半序盤、川崎に押され気味だが、なんとか
踏ん張ってる。今年の強みはディフェンスの
強さだ。
前半終了。

何どかチャンスはあったが、得点両者無し

咲ちゃんは、立ち上がって応援してた

大西は、ピンチのたび下を向いてた。
怖かったのかな。

他の皆んなも興奮して、応援してた。

ハーフタイムも終わり、後半が始まった