各々買い出しも終わり、スタジアムの中へ
入って行った。
「そーいやー、チケット手に入ったんやなー
やま、どこで手に入れたん?」
やま「あー先輩にダフ屋おるから、簡単
やったで。前のライブのチケットは
高くついたけど、今回は、チョイ高い
ぐらいで売ってくれたで」
ホンマ、顔の広さは、高校生ではない。
長谷川 「S席の指定席はあっちやな。
うわ、最高のとこやん、こんな席
普段でも中々取れないんちゃう」
長谷川が上手いこと、席に案内してくれた
おかげで、大西の隣に座ることが出来た。
男女交互に座るように。このへんは、ぬかり
のない手際の良さに関心させられた
左から大西、俺、咲ちゃん、かわちん、
加奈ちゃん、まこちゃん、絵里ちゃん、
長谷川の順。
俺 「今日、バンディッツが勝ったら、J1
昇格やから、やっぱ人多いなー」
咲 「そうなん。初めて来たから、普段も
このぐらいなんかなー思ってた。
静奈はある?」
大西 「私も初めてかな。応援は行ったこと
あるけど、こんなスタジアムみたい
なとこはないかなー」
それは、俺の中学のサッカーの試合のときの
ことを言ってるのかは分からなかった。
加奈「何か興奮するねー。あんまり
サッカーの試合とか、観ない
から、緊張してきたんだけど」
絵里「私も、ドキドキして来たわ」
長谷川「皆んな誘ったかいが、あってよかった
わ。もう、すぐ始まるで」
かわちん「今のうちに買ってきたやつ、食べ
とこ!焼きそばある?」
咲「あるよー。どうぞ。皆んなの分もある
から、食べてなー、ちゃんとお茶もある
からねー。べーやんの奢りらしいよw」
俺「なんでやねん!言うてませんけど。」
咲「キャハハ、ベタなツッコミやん」
かわちん「ご馳走になりまーす」
長谷川 「毎度!頂きヤス!」
やま「チケット代は、奢らんからな」
加奈絵里「カッコいい、ご馳走になりまーす」
大西「ちょっと皆んな、悪いよそれは・・」
俺 「マジか!まあ、ええよ。皆買って来て
るし」
それぞれ買って来たもの出し、腹ごしらえも
終わったタイミングで、選手が入場して来た
相手は、強豪川崎フロンティア、グリーンの
ユニフォームは最高にらかっこよかったが
我らがバンディッツの藍色ブルーも負けてなく
芝生の上では美しく思える程だった。
俺の夢このブルーのユニフォームを着ること
誰にも語ったことはないが、地元にプロチーム
が出来た日からずっと憧れていた
ずっと2部リーグで、くすぶってはいるが、
今年は、ずっと上位に食らいつき前節、
念願の首位に並んだ。1位から4位までが
混戦して今日勝てば、自力昇格が確定する
彼女と一緒に観戦することは、嬉しいが
この時だけは、試合の方に夢中になってた
そして、キックオフ。
前半序盤、川崎に押され気味だが、なんとか
踏ん張ってる。今年の強みはディフェンスの
強さだ。
前半終了。
何どかチャンスはあったが、得点両者無し
咲ちゃんは、立ち上がって応援してた
大西は、ピンチのたび下を向いてた。
怖かったのかな。
他の皆んなも興奮して、応援してた。
ハーフタイムも終わり、後半が始まった