闇っていうか光 | SHAKALABBITSオフィシャルブログ「Vamos A La Marcha」Powered by Ameba

闇っていうか光

いつからか〆切に追われ曲を書くようになっていた。

リリース日が決まってて、レコーディング日数が決まってて
シングルとアルバムと、おおよそ最低14~16曲必要ですとか。
この日までにって。ギリギリ20曲ぐらい書いて、間に合わせる感じだよ。
悔しいけど。

そんなやり方、ずっと違うと思ってた。

それでも寝ずにがむしゃらに書いて、持てるベストを尽くしてアレンジして…

しっかり宣伝もあって、届けるべき人々に届いて報われるならいいさ。
でも殆どの大人はみんな動かなかったよ。
だから、信用しなくなった。
きっと〆切ってのは”そっちの都合”ってやつで、
俺達バンドの事なんか鵜飼いの鵜のようにしか思ってなかったんだと思う。

デカい会社にいるアーティストはアレンジャーさんを雇い、プロデューサーさんを雇い
雑誌やテレビに会社が大金を払って出て行って、
それをさも自分の勢いと勘違いして笑ってる。
他人が考えたアレンジを、得意げにコレはこう弾くんだって言ってみせてる。
某バンドのギターのやつなんかは『マスタリングなんて
漫画読んで待ってりゃいい』って言いやがった。
俺達だって会社のバックアップに恵まれた時期もあったさ、
だけど、絶対そんな風に思えなかった。
自分達の実力だなんて死んでも思えねーよ。
そんなやつらが未だにメディアにあぐらかいて笑ってて
俺達はいつのまにか懐かしいバンドって言われるようになってた。
俺悔しくてたまんねーよ。

もちろん、一部の親身になってくれた人達はいた。
今でも話しをする愛すべき元スタッフは絶対大切にしたい人達。

こないだもライブでボス話してたけど、
『15年。いっぱい敵ができました。だけど最高の仲間だけが残りました。』って。
それでいいと思う。

それでいいと思うし、こんな茶番に満ちた音楽シーンは近い未来に崩壊する。
必ずスキルある本物だけが食っていける世界になると思う。
てか、しなきゃいけないと思う。

知り合いが昔ボブ•デュランのレコーディングに立ち会ったことがあって
その時、ミキシングルームには山のように積まれた箱があったんだって
コレはなんだい?って尋ねたら、全部ボツにしたテープの箱さ!って。

俺、その話しを聞いた時、今のままじゃダメだって思ったんだよね。
今のやり方じゃ最高の作品なんて創れるわけがない。
このループから早く抜け出したいって本気で思った。

1stアルバムとか、選んだもん。
それまでの人生、曲を書き始めた小学?中学?ぐらいに書いた全部の曲の中から
あの時、発信したい、聴いてもらいたい曲を選んだ。
そして、2ndも。いっぱい書いた中から選ぶ事ができたんだ。

あれから何年経ったんだろう。。
今、やっと、自分達の会社で自分達のペースで作品創りが出来るようになって、
今度こそ、山のように曲を書いて最高の作品創ってやる!って思ってんだ。