朝に思うこと

みなさん、おはようございます!

 

朝、ふと思ったことを書いてみます!

 

私は教育に関わる仕事をしているので、「人ってどうやったら成長するのかなぁ」ということをよく考えます。

 

いろいろあると思いますが、私は「責任ある役割を果たすことで人は成長する!」と考えます。

 

教育学でそう言われているからとかいうのではなく、自分自身の経験からそう思うのです。

 

私は元々、いい加減な人間でした。仕事をしていても、学級担任をしていたら「自分のクラスだけ何とかなればいいや」とか思ってしまうダメなタイプでしたし、職員会議でも「もう偉い人たちで決めてしまって~言われた通りにするから」という受け身な姿勢をもってしまっていました。

 

そんな私でも、学級担任以外の全体を見る立場(責任ある役割)を経験させてもらうことが複数年ありました。そうすると、学校全体が見えてきますし、出張等で教育行政(教育委員会)側の考えを知れたり、地域の人の思いを聴くことができたり、様々な視点をもてるようになったのです。「学校をこうしていこう」「この地域の子どもたちをこう育てていこう」というグランドデザインのもとに動いていく大切さを知ることができたことで、自分の中で十分に腹落ちし、受け身な姿勢がなくなり、積極的に意見を言ったり、新たな資料をどんどん提案したりすることができるようになりました。

 

私のようなダメ人間でも「責任ある役割」を果たすことで、大きく成長できたのです(少なくとも自分はそう思っています)。

 

たしかに、そんなこと関係なく、「何もなくても自分から積極的に役割や仕事を取っていって、主体的に動いていくのが当然だよね!」と言われればそうなのかもしれませんが、人ってそう簡単ではありません。私のような「いい加減」な人もいるのですから。

 

だからこそ、「責任ある役割」を人が果たせるよう、学校の授業では子どもたちにそういう役割分担をさせてあげたいですし、教職員どうしがお互いに責任ある役割を果たせるような人事体制を組むべきですし、企業でも、きっと同じことが言えると思います。

 

実際、アイスのガリガリ君をつくっている「赤城乳業株式会社」の井上社長も次のようなことを言われております。

 

「”責任”で人間の成長は加速する。責任を持たせるには、自分の仕事を持たせることが必要だ。責任を持たせて教育をしていくことは、厳しいが人間に磨きがかかる」(遠藤功著『ガリガリ君の秘密 赤城乳業・躍進を支える「言える化」』(日本経済新聞出版社、2019年発行)p.58より引用)

 

赤城乳業では、若手やベテランに関係なく、重要な仕事をどんどん任されるそうです。しかも、会社内で相談できる体制も充実しているため、社員は皆、どんどん主体的に新たな提案を持ってくるし、社員どうしで対話をたくさんするし、結果、ヒット商品が次々と生み出されるそうです。まさに、現在の学校教育で強く言われている「主体的・対話的で深い学び」というのをそのまま体現されているのが赤城乳業なんですね。

 

このように、「責任ある役割」は、企業でも人を育てる上で重要ですし、学校を含めた社会のあらゆる場所で必要なことだと思います。

 

私が関わった子どもたちの中にも、すごく控えめに見える子が学級代表を務めることでリーダー性を発揮できるようになったこともありましたし、宿泊行事のレク大会について考える役割を果たすことで、自分に自信が持てるようになった子どももいました。最近、学校現場では「班活動」「グループワーク」というのが重視されているのですが、班やグループの中で「班長」「リーダー」をやらなければならなくなった子は、必死でメンバーをまとめようとします。やはり、子どものうちから、「責任ある役割」を次々と果たすことで、人は、責任感あふれる人としてぐんぐんと成長していくのではないでしょうか?

 

今朝はふとそんなことを考えました。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!!

 

 

 

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