無知は罪なり。

改めてそう思うに至ったのは、
2歳の子を持つ親、全くの他人のInstagramを見て。


「昨日は私の誕生日でした。夫が祝ってくれているのを見て、2歳になったばかりの娘に今日はママの誕生日なんだよーと言ってみました…わかるわけないか♪

しかし!!
娘は音の流れる絵本を持ってきて、バースデーソングを流してくれたんです✨
信じられませんでした!
偶然?!もしかしてうちの子、天才…?」



つらい。
何がって、この子はごく普通に健全に育っているのに、親がアホなせいでどんどん経験する機会を失ってると予想できたからだ。

コメント欄にも、
「偶然とはいえ、奇跡過ぎますね!やはり天才なのでは?!」の声多数。つらいそしてこわい。



人間というものがお腹の中でもこのくらいのことは理解してるという情報や、それを手放しで「信じて」やり続ける「希望」と「愛」が必要。



「赤ちゃんに話しても無駄」
「子供にわかるわけがない」


こんな酷い決め付けで、どれくらいの彼らの経験が失われたのだろう。

親が知るべき。
だから、無知は罪なり。



生まれる前から今まで1日足りとも、娘を信じなかったことなどない。
子どもはみな天才。
天才(というか、天才の定義とは?)のまま大人になってくれだなんて思っていないけど、ただただ人の立場になってものを言える人間でいて欲しい。
世界中には本当に色んな人がいる。色んな立場がある。
どんな些細なことでも、それを理解して言動するための経験。



赤ちゃん、こんなにわかってますよー!!
自己肯定感高めてあげよーう!!
などと、小学校の保健の授業から教えてあげるべき。
あと男の人が家事と育児をイーブンにすべきだということも含め、本当に幼稚園〜小学校から一貫して教育して欲しい。
でももちろん学校任せなんかじゃない。
人間が育つには、親の背中しか見ない。