日本の出生数の減少理由

 

(高齢化社会) 

 日本は高齢化が進んでおり、高齢者の割合が増えています。高齢出産や子供を持つことが健康上のリスクとなるため、出生率が低下しています。

(家族の価値観の変化)

  近年、結婚や出産を望まない人が増えています。結婚や子供を持つことが必ずしも幸福とされない傾向が見られることも出生数減少の一因です。

(若者の経済的な不安定さ) 

 若者の経済的な不安定さや非正規雇用の増加が、結婚や出産を躊躇させる要因となっています。

 

まず、生活の不安を取り除くことが大前提です。そして妊娠出産その後の知識について相談援助体制を整え、国として不安感を払しょくすることが大事です。

女性は大変なんです。命がけで子供を出産します。その後元の身体に戻るまで1年くらいかかります。すでに肉体的にも精神的にも大きな負荷を負っているのです。一人では抱えきれない不安を夫だけでカバーできませんし、核家族化が進んだ現代社会では余計に抱えるものが多すぎて、集中できないでしょう。

子育て経験豊富な高齢者に力を貸してもらうことだってできるはずです。

 

フランスとの比較

 

 フランスは欧州諸国の中で出生率が比較的高く、少子化の影響が他の国よりも緩やかです。

その要因としては。

 

(家族政策の充実) 

 フランスは長年にわたって家族を支援する政策が進んでおり、児童手当や保育施設の整備などが行われています。これにより、子供を持つ経済的負担が軽減され、出生率の向上に寄与しています。

(ワーク・ライフ・バランスの重視) 

 フランスではワーク・ライフ・バランスが比較的重視されており、育児休暇や有給休暇が法律で保障されています。これにより、職業と家庭の両立がしやすくなっています。

(保育環境の整備) 

 フランスでは保育施設が充実しており、働く親が安心して子供を預けることができる環境が整っています。これが出生率の増加に寄与しています。

(文化的な要因) 

 フランスでは家族や子供に対する文化的な価値観が強く、子供を持つことが喜ばしいこととされています。婚姻という形式にとらわれない文化が広く普及しています。

 

ただし、近年フランスでも少子化の影響を受けているという指摘もあります。少子化対策はフランスでも重要な課題とされており、今後の取り組みが求められています。

 

日本のようにかなり以前から人口の減少が叫ばれてきているのに、いっこうに国を挙げての政策に取り組まなかったつけが今日の結果を示しているように思います。人口の減少を短絡的に移民政策でカバーしようなどと考えてはいけません。まあ、実際は始まっていると言っても過言ではありませんが。