日本の起源を記す最古の歴史書『古事記』。難しそうに思えかもしれないが、その内容は冒険と色気にあふれた一大スペクタクルだ。本書は、そんな『古事記』を、この上なく平易で明るい解説とツッコミ満載で紹介する。「稲羽のシロウサギ」「海幸彦と山幸彦」など、知っているようで知らないエピソードもばっちり収録。
内容 「BOOK」データベースより
歴史や文化ってものは興味を持たなければ風景と化すものです。私は奈良に住んでいます、初代天皇・神武天皇を祀る橿原神宮や諸説あるものの三輪山(みわやま・みわさん)そのものを神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)などを筆頭に古事記でも伝承される地所が数多く存在する県で、通いなれた小道でもひとたび歴史を顧みれば伝説や神話がゴロゴロしています。古事記に縁のある環境で育った私ですが古事記に関する知識はほぼ無し!知れば貴重で偉大な風景をボーっと眺めて過ごしてきた凡愚です。さて、そんな私が古事記に興味を持ったのは意外な事、郵便局の窓口で記念切手を眺めていた所、古事記の絵柄切手を発見(他にも様々な切手があって・・・収集心を沸き立たせられましたw)。その後、本屋でたまたま見つけたのが「とんでもなく面白い「古事記」」だったのでございます。日本最古の歴史書って事で超古典作品を原文で読むのは困難、そこで簡単に解説してくれるのが本作。
解りやすい解説にポップな漫画イラストが掲載されており気軽に読める古事記。歴史漫画解説風な作品が好きな人には抜群の相性だと思います。以前「あらすじと解説で「聖書」が一気にわかる本」を読んだ事があるのですが、似たような印象を受けます。聖書もそうでしたが、神話時代の部族間の争いであったり血脈のお話が多数盛り込まれている印象!日本の起源となるお話ではありますが、現代人の感覚からするとぶっ飛んでいる言動が盛りだくさんです、例えば近親相姦がまかり通っている時代、親兄弟であろうが王位継承の為ならぶち殺す!(まぁ当時でも一部だけの話かもしれませんが・・・)そんな今と違う価値観や常識の世界を味わってみるだけでも面白い。本作は古事記の解釈や史実に重点を置いた作品ではなく、とんでもびっくりな古事記の世界を紹介してくれているので楽しく読めると思いますよぉ~。歴史には興味があるけども学術的・専門的な知識は必要じゃない、ちょっとした雑学知識程度に歴史を知っておきたいなって人にはオススメの作品。面白い伝承エピソードは話のタネになる事間違いなし!神話系解説書物を読む時に、異なる書物を読み比べする事を勧められることが多い、その理由は編集者の見方や謎解きで多くの解釈が生まれるかららしい。神話を現実の現象の何かに当てはめるだけでも先入観や理屈を持たねばならないものですので、色々な解説を読み比べて相違点や共通点を探すのも古典解説書の楽しみ方の一つだそうです。これは歴史に興味がある人から聞きかじったお言葉。
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