1973年9月3日
18時28分32秒
毎分1万4670回で
はばたく1匹の羽虫が
モンマルトルの
路上に留まった
その時
丘の上のレストランでは
一陣の風が吹いて
魔法のように
グラスを踊らせた
同じ時
トリュデーヌ街
28番地の5階で
親友の葬儀から帰った
コレール氏が
住所録の名前を消した
また同じ時
X染色体を持った精子が
ラファエル・プーラン氏の
体から泳ぎだし
プーラン夫人の卵子に
到達した
9ヶ月後
アメリ・プーランが誕生した
『ハリーです(^^)コレは映画アメリの冒頭です♪僕、アメリ大好きなんです♪』
アメリの父は元軍医で
今はアンギャンの
治療院に勤務
“薄い唇は冷淡さの印”
プーラン氏の嫌いなこと
連れション
そして―
サンダルを軽蔑の目で
見られること
濡れた水着が
体に貼りつくこと
好きなこと
壁紙を大きく剥がすこと
靴を並べ 磨きあげること
道具箱を開け
中を掃除し
元通り仕舞うこと
アメリの母
アマンディーヌは元教師で
昔から情緒不安定だった
“目の痙攣は神経質の印”
嫌いなこと
長風呂で手に皺が寄ること
嫌いな人間に近づき
触られること
頬にシーツの痕がつくこと
好きなもの
フィギュア・スケートの衣装
床をピカピカに磨くこと
バッグを開け
中を掃除し
元通り仕舞うこと
アメリは6歳
父に抱きしめられたいと
思っていたが
その機会はなく
月に1度の検診の日に―
父に触れられて動転し
心臓が早鐘のように打った
それ以来 父は
娘を心臓病だと信じ込んだ
こうしてアメリは
学校へ行かず
母から教育を受けた
他の子供との接触もなく
神経質な母と
冷淡な父に挟まれ
アメリは
空想の世界に逃避した
レコードは
クレープのように作り
意識不明の隣人は
自分の意思で
目覚めることもできる
親友は金魚の“クジラ”
だが クジラは
冷たい家庭に絶望し 見投げ
クジラの自殺未遂で
母のストレスが悪化
その結果…
『クジラは捨てられてしまいました(T_T)さぁ、そんな幼少を過ごしたアメリなんですが大人になり、次々に誰もが幸せになるイタズラを仕掛けていきます(^^)まるで魔法使い♪カメラワークやサウンドもとっても素敵♪ぜひお勧めの映画なんですが、この世界観わかってもらえるかなぁ(^^;)』