待ちぼうけのLacrima
高山紗代子 ジュリア 北上麗花
お気に入りのコートはあったかいのに
かじかんだまま指はポケットの中
不意に届いた 誰かのはしゃぎ声
胸のささくれが引っ張られ痛んだ
聞きたいベルはサイレンス
文字の羅列も一方通行
一番綺麗な場所で
会いたいよねって笑ったのは 嘘だったの?
まばたくと落ちてくの
透明で、すうっと消えそうなカケラたち
イルミネーション滲ませないでよって
意地悪ね きいてくれないの
わがままな Lacrima
君の手帳めくるそんな仕草を
こっそりと目の端で追ってたのは
そのページのどこか一行でいい
交わした約束ありますように
信じてないわけじゃないよ
でも言い切れず 不安なのは
いつも大丈夫代わりに
髪くしゃり 撫でてくれるのは 君だから
寒空を降りてくる
この街の初雪 溶かす雫たち
待ち合わせしてたみたいにね
華やいでく 空気が苦しいよ
ねぇ どこにいるの
こぼれたミルク色の向こうに 幻見た気がした
世界の中心がそこにあるようなコントラスト
夜がはじまる
氷点下をとろかして
耳たぶにゆるくかかるハネた吐息
言いたかった言葉なんて何も
出てこない 許せるよ 目が合っただけで
まばたくと落ちてくの
透明で、すうっと消えそうなカケラたち
君がくれたマフラーに似た温度で
また世界ぼやけていくよ
わがままだね Lacrima