#完全に忘れ去られる前にサルベージしたい映画『風の又三郎 ガラスのマント』 | 戯画日誌

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キネマ旬報でやっていた連載を受け継ぎつつ、アニメーションに限らず映画全般、書きたくなったものを書いていこうと思います。

#完全に忘れ去られる前にサルベージしたい映画



『風の又三郎 ガラスのマント』



これが未だに円盤化されてない事実に、今更ながらに気づかされて仰天!


宮沢賢治の世界をオリジナル設定の少女の目線で綴ることで、見事な宮沢論にもなりえている伊藤俊也監督の傑作!

デビュー作の『女囚さそり』シリーズ以降、一貫して風を感じさせる演出を施す伊藤監督は、同時に少女を重要なポジションに置くことが多く、それは『犬神の悪霊(たたり)』のようなホラーや『プライド 運命の瞬間(とき)』のようなスキャンダラスな戦後秘話でも明らかなのでした。


スタッフワークも高間賢治のキャメラ、冨田勲の音楽も秀逸!