戯画日誌『ドレミファ娘の血は騒ぐ』をアマプラで公開時以来の再見からツラツラ連想すること | 戯画日誌

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キネマ旬報でやっていた連載を受け継ぎつつ、アニメーションに限らず映画全般、書きたくなったものを書いていこうと思います。

腰痛再発にて、本日予約していた試写を全て泣く泣くキャンセル。

代わりに何かサブスクでもと思って物色してたらアマプラに『ドレミファ娘の血は騒ぐ』があったので、それこそ劇場公開以来の再見。

当時は何が何だかさっぱりわからなかったのだが不思議と嫌いになれず、今見直すと(やはり良くわからない!?)主演の洞口依子が出ているシーンの大半は覚えていたのに我ながらビックリ。

本作の洞口依子の可愛らしさはやはり圧倒的で、当時だと『君は裸足の神を見たか』も好きでした。

そんな彼女も時を経て『SHOGUN』では醜女好みの徳川家康(劇中では吉井虎永)の妻・阿茶局(劇中では桐の方)を実に自然体で好演していたのにも感無量。
(というか、最初は彼女だとわからなかった!)

それにしても、こんな変な映画を撮っていた黒沢清監督が今や「世界のクロサワ(黒沢)」なのだから、人生長生きしてみるものですね。

大元になった『女子大生恥ずかしゼミナール』も観てみたいけど、フィルムそのものがもうないのかな?
まあ、にっかつロマンポルノ枠でこういうのを作られたら、さすがに会社の上層部は愕然とはなるでしょうね。
(それでも上映してほしかったけど)

劇中伊丹十三が出ていたことから、ふと『スウィートホーム』トラブルもそろそろ解決してくれないかなあ、などと願ってみたり……。
(これには出てないけど、洞口依子は当時の伊丹映画の常連で、1990年代後半以降は黒沢映画にちょくちょく出演しています)。

まあいろいろ1980年代のあの当時に想いを馳せつつ、腰はまだまだ痛いです。