#みんなはダメだって言うけど自分は良かった映画『魔界転生』2003年 | 戯画日誌

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キネマ旬報でやっていた連載を受け継ぎつつ、アニメーションに限らず映画全般、書きたくなったものを書いていこうと思います。

#みんなはダメだって言うけど自分は良かった映画

『魔界転生』2003年

オリジナル版の濃厚さには欠けるものの、原作のテイストはこちらの方がやや近く、また「本当に凄い殺陣は剣先が伸びる」と聞きますが、中村嘉葎雄の殺陣がまさにそれで、若山富三郎とは一味違った柳生但馬守宗矩の気品と重みを堪能できた平山秀幸監督版です。

思えば兄・萬屋錦之介の当たり役でもあった柳生但馬守を、弟の中村嘉葎雄が演じてくれたことだけでも感涙!

ご本人に取材させていただいた折、殺陣は久しぶりで筋肉痛になったと笑ってらっしゃいましたが、どうしてどうして、本当に東映時代劇黄金時代の韻を踏んだ素晴らしい殺陣でした!

ただ、次にリメイクするときは天草四郎メインではなく、原作に則した内容のものを、例えばNetflixのシリーズみたいな感じで作ってもらいたいです!