■スタイルキューブが目指すプロダクション形態 | たかみゆきひさオフィシャルブログ「shadowcube」Powered by Ameba

■スタイルキューブが目指すプロダクション形態

スタイルキューブは会社ですが、プロダクション部門があります。

プロダクション部門ですからタレントを抱えているわけです。
スタイルキューブは会社ですが、社内はかなりアットホームで会社会社していません
外部の人からもよく「会社っぽくないね」って言われます(笑)。


タレントの活躍だけを見てるとイケイケドンドンでやり手な会社に見えるかも知れません。
僕の顔も濃いし眼光鋭く見えるのか、よくやり手ジジイに見られるようです(笑)。

しかし、その社内は極めて家族的なのです。


2011年9月10日の小倉唯のブログ でちょっぴりその片鱗を伺い知る事ができます。

昨年末には研修生みんなでこたつを囲んでのクリスマスパーティーをやったりもしました。
タレント同士もみんな仲が良く、お互いが協力し合う。
いがみ合う事も無く、牧歌的で家族的な雰囲気です。


これは割と通常のプロダクションとしてはあり得ない状況だったりします。


でも、自分にとってはこれがプロダクションとして目指す理想の形なんです。


タレントって大変な仕事です。
これまで芸能界で仕事をしてきて思ったのはタレントがどうしたら健全に仕事ができるのかということ。
プロダクションはタレントに何かがあった時にタレントを守らなければならない。
タレントを我が子のように育て、我が子のように叱り、我が子のように大事にし、
時には獅子の子のように千尋の谷に落とさなければならない時もあるでしょう。
そんな時にでも親身になれるのって家族なんだと思います。

この30年近く 様々なタレントと関わり、その苦悩する姿、人間不信になる姿、実力では無く足の引っ張り合いで他者を蹴落とす状況、つまらない誤解やお金、売れる売れないで壊れる人間関係…、いやなことをたくさん見てきました。
あまりの凄惨さに「僕は絶対にプロダクションだけはやりたくない」と思ったこともある程です。

タレントって本当に大変な仕事なんです。
当時、プロダクションでない僕のところにはタレント達が逃げ場として助けを求めてくるようになりました。
タレントとプロダクションの間を取り持ったり、時には円満に移籍をさせたり、色々な事に尽力しました。
そんな経験から導き出した答えとしての形が「家族」です。

「家族」っていつでも最後の助けになる存在です。

だからこそプロダクションは家族のような存在であって欲しい。

僕がお父さんでマネージャーは親戚のお兄ちゃんやお姉ちゃん、タレント同士は兄弟みたいな感じ。

そんなだから、通常のプロダクションが手をかけない所まで面倒を見る。
実はそういう細かい事でいろんなタレント性が芽生えてきたりもするんですよね。
だから断片的に見れば「スタイルキューブは役者に甘い」って言われても仕方がないと思う(笑)。
でも、その分厳しいところもたくさんある。

アットホームで牧歌的と書いたけど、決してのんびりしてる訳じゃ無い。
うちの子たちはそれぞれが自分を磨くために切磋琢磨しています。

「他の子と自分を比べない」
「助け合うこと」
「感謝を忘れない」

これが我が家の鉄則です。

タレントには人格形成がとても大事です。
そういう意味でもこの形態は役に立っています。
未成年を預かる時は
「我が子のように育てます」
「うちはタレントを育てるだけで無く、人としての教育もします」

と親御さんには必ず言います。


今後もこの形を変えるつもりはありません。


普通のプロダクションみたいに会社会社したり、競争原理があったり、そういうのは好きじゃないんです。
だから、そういう仕事のしかたが好きな子はうちにはいづらいかもしれません。
他人と競争する事で自分を高めるタイプや、他の子を妬んだり、協調性の無い子、裏でコソコソする子、曲がった事をしてでも売れたい子もいづらいでしょう。

芸能界には性格が良い子ほど売れなくて悪い子ほど売れるという残念な法則があります。
それにはある理由があるんだけど、何かは書きません(苦笑)
売れてる人みんながそうではないので、「売れている=性格が悪い」ではありませんよ!
あと、性格が悪くなれば売れる訳でもないですよ(苦笑)。


何が言いたいかと言うと、どんなに売れてたり、優秀な子でも性格に難があってうちの家族的プロダクション形態に支障を及ぼすような子は面倒見れないからよそでやってね、という事なのです。

芸能界に於いては性格が悪いことが必ずしもダメということではありません。
なぜなら、それがある事でタレント性が形成されることがあるからです。
だから性格が悪い事を否定はしません。
むしろその方がいいのかも知れません。

でも、うちには合わないってだけです。



うちは芸能界に於いてはイレギュラーな存在です。
だから、ネットで色々と分析して論じてる人の書き込みを見てると、「あ~、普通のプロダクションだと思ってるね~」って思う事がよくある。
そういう人にはたぶんうちの会社の実態は理解できないと思う。
だって自分でもこんな会社あり得ないって思うもん(笑)


あ、ちなみに「弊社は」っていう言い方も好きじゃ無い。
本当は「うちは」って言いたい。
ビジネス用語としてはダメダメな感じですが、そんな信条。
仕方ないから「弊社」って使いますが(苦笑)。


さて、
スタイルアカデミーが始まると子供たちがドン!と増える。
昨年、研修生が入って、子供たちが9人も増えたと思ったけど、また更に増えることになる。

入所する子たちも基本的には同じように扱いたいと思っている。

所属や研修生ではないからまったく同じような扱いにはならない。
でも、相対する気持ちは同じようにするつもりだ。

健全に食っていけるようになる!
それが目標


スタイルアカデミーの説明会や面接などでもそんなところが伝わってたらいいなぁ。