■スタイルキューブ研修生 | たかみゆきひさオフィシャルブログ「shadowcube」Powered by Ameba

■スタイルキューブ研修生

さてさて、先日のブログ でオーディションの話を書きましたが、今年の初夏にスタイルキューブの声優オーディションを行いました。
以前のブログではオーディションに関してこんなこと を書いてますが、そのオーディションで合格した子たちがスタイルキューブ研修生として夏休みからこつこつとレッスンに励んでいます。

その成果が現れ始め、能登有沙のアニソン100曲ライブのオープニングアクトでステージを披露したり、TVアニメやイベントなどにも少しずつ出演しています。

まだまだなところはありますが、かなり期待できる人材が集まりました。

現在研修生は9名
うち男性3名、女性6名
中学生3名、高校生2名
そして年齢26歳が1名!

あれ?オーディションって年齢制限なかった?
ありましたねぇw
26歳はダメじゃなかった!?
ダメでしたねぇ

でも、26歳の女性がいます(^^;
彼女はもともと別の事務所に所属していたのですが、辞めた後いろいろと考えた末、うちのオーディションに応募してきたそうです。
年齢を詐称することも無く(^^;

履歴書から感じた熱意と面接でいろいろ話してみた結果、特別に合格としました。
その結果、彼女のみが声優経験者で、他は全員未経験者となりました。

さて、
1人の経験者と8人の未経験者でレッスンをする訳です。
この経験者の既成概念を壊すところから始めないといけないので、敢えて未経験者と一緒にレッスンをさせ、現実にやらねばならないことは何かを徹底的にやります。
本人にとってうちのレッスンをイチからやるのはとても役立つはずです。
だから初心者たちと一緒でいいのです。

なまじ経験しているとそれを壊すのは結構骨が折れる作業です。
それを壊すことができなかったから彼女はこれまで声優としては思うようにできず、悶々としてきた訳です。
声優の中には声優としてデビューしていても、軌道修正しないとやっていけない人がたくさんいます。
彼女もそんな一人でした。
そんな彼女を合格させるのは事務所としてはとてもリスキーでしたが、本人にとっても事務所にとってもこれは挑戦です。
夏のレッスンを経て彼女は顔つきも変わり、いろいろなことに意識できてきたことで芝居もだいぶよくなりました。


さて、そしてその他の子たち。
彼らは全員未経験者です。
ゼロからうちの会社のプログラムに従ってレッスンを積んでいます。

肉体レッスン、ボイストレーニングの他にタレントとしても教育もあります。
タレントとしての教育はオンリーワンになるためのレッスンです。

うちのトレーニングはとても実践的です。

例えば英語の授業

英語を学ぶ為に学校ではまずアルファベットを学び、単語を覚え、文法を勉強し…ですが、これは本質的な教育方法としては実践的ではありませんが、学校という所は得てしてそういう教育をしてしまいます。

しかし、ネイティブの人たちはそんな手法では英語を学びません。
まずは単語や文法なんてわからなくても声に出して発すること(会話)から始まります。
この方がより実践的なことは大抵の人が知っているでしょう。

学校で教わるものは多くの場合がマニュアル的で頭を使う勉強法です。
頭を使う勉強法というのは実践的ではありません。


これと同じ事がタレントのレッスンにも言えます。
僕はこの30年で多くのプロダクションのレッスンやタレント養成所を大手から小規模のところまでいろいろと見てきましたが、残念ながら実践的なレッスンをしているところはとても少ないです。

多くのところがまず基礎と称して所謂基礎レッスンをやりますが、この基礎のやらせ方が実践的ではないのです。

ここにきちんとメスを入れて、うちでは実践的なレッスンをやっています。
内容は企業秘密なので言いません(笑)。
肉体のことを知り尽くしたスタッフ、タレントを育てるエキスパートたちにより、研修生たちはレッスンをし、その成果はかなり表れてきました。



うちのレッスンは現実を見せていく要素が多分にあります。
現実というのは時に酷なので、その厳しさに続けられず、脱落していった子たちもいますが、今回合格とした研修生たちは一体何人残るでしょうか。
でもここで残れなければこの厳しい業界ではやっていけません。


今のところは全員残りそうな雰囲気はありますが、今後さらに厳しい現実が立ちはだかり、彼らはいくつもの壁を乗り越えていかなければなりません。

しかし、その壁ひとつひとつが大きな経験として確実に彼らの中に残ります。

立ちはだかる壁が自分にとってありがたい存在であると心から実感できるようになると、大きな1歩となり、より成長につながります。


そんな研修生もぼちぼちとみなさまの目に触れる機会が出てくると思いますが、そんな時は暖かい目で見てやってください。