■ゆいかおりとStylipS | たかみゆきひさオフィシャルブログ「shadowcube」Powered by Ameba

■ゆいかおりとStylipS

さて、小倉唯のソロデビューが決まり、ゆいかおりやStylipSはどうなっちゃうの?
てな話もちらほらありますが、これらのユニットはソロデビューとは別にきちんと進めていきますよと言うことを昨日書きました。

ということで、ゆいかおりとStylipSの話。
(すみません、長文です汗

この二つのユニット、それぞれの方向性やら何故メンバーが被っているユニットが2つ存在してるのかなど、いろいろ思いを巡らせる方々もいるかと思います。

まず前提として「のらいぬ兄弟のギョーカイ時事放談! 」のイベントでもお話しさせていただいたことなのですが、ユニットもソロのタレントも共通していることなのですが、僕は「このタレント(ユニット)はこういうものです」っていちいち言うのは違うと思っています。
もちろん、それぞれの方向性やコンセプトなどははっきりと決まっています。
決まっているからこそそれを明言すべきと言う考え方もあるかもしれません。
でも、長年ファンの皆様とたくさん会話をし(知ってる人は知っていますが、僕はユーザーの中に入ってかなり広く意見を聞くタイプです)、反応を見た結果の判断としては「言わない方がいい」と考えています。


その理由は簡単です。

タレントの楽しみ方は送り手がユーザーに対して限定(指定)するものではない


ということです。
オフィシャルで事務所なりメーカーなりからこのタレントはこういうものです!って明言するとファン同士の会話で必ず「○○ちゃんの方向性は××だから、こうやって応援するのが正しい」とか「この応援の仕方は正しくない」「オフィシャルでこう言ってるからこれが正しいんだよ、君は間違ってる」という様な論調が生まれます。

僕はこういうことをあまり良いとは思っていません。

タレントの応援の仕方はや楽しみ方というのは人それぞれです。
「こういうタレントです」と言ってしまう事もそうですが、
例えば最近は大量にCDを買うことを良しとする向きがあったりしますが、そういうことには基本的に反対です。

こういう方向を送り手がとってしまうことでどうしても「たくさんCDを買うことが正義」とか「たくさんCDを持ってることが応援度合いのバロメータ」みたいな風潮になってしまう。
これはタレントの応援の仕方を指定していることにつながり兼ねません。
もちろん、景気が良い訳でもなく、CDが売れない時代と言われていますから、メーカー側がそういう動きになることは致し方ないところもあると思います。
しかし、これはいずれ自らの首を締める結果に繋がります。


イベントでも話した簡単な例え話で書きます。

僕は子供の教育などの研究もしているのですが、例えば子供におもちゃを与える時に「このおもちゃはこうやって遊ぶものだよ」と言って与えるとその子は画一的で応用性の無い子供に成長する可能性があります。
なので僕は遊び方は基本的には教えません。
赤ちゃんなど何も分からない子供であれば切っ掛けくらいは教えます。
「ほら、こうすれば転がるよ」
みたいな。

タレントというのは子供のおもちゃと同様に色々な楽しみ方があります。
それを追求するのも楽しみなのかなって思ったりもします。
限定してしまうことでそのタレントの幅を狭めてしまう結果にも繋がります。
僕はタレントの楽しみ方や応援の仕方は他人に公共の福祉に反しない限り自由であって欲しいと思っています。


楽曲に対する応援の仕方もそうです。
その昔、桃井はるこも同じようなことを言ってたと思うんだけど、楽曲になど入っている合いの手に関して。

最近は良く曲中に合いの手などが入っている曲があります。
僕はそういう曲は絶対ダメということではないですが、基本的には「違うだろ」って思うのです(あくまで個人的見解ですが)。
MIXがいいかどうかとかそういう是非論は別として、PPPHだったり「フゥフゥ!」とか手拍子入れたりとかそういうのって送り手が「ここで入れてね」って暗にそういうタイミングを作るのはありだとしても、曲自体に入れちゃうのは違うと思うんですよね。
(あ、楽天使の「天使たちのシンフォニー」のワイワイバージョンとかは別ね)
こういうのって「この曲はこうやって応援してね」って指定してることになってしまう。

基本的にはどういう応援の仕方でも構わないと思うんですよね。
そしてそういった応援の仕方や秩序はファンの中から自然に発生するのが理想だと思います。

ただし、公共の福祉に反しないこと、つまり、他人に迷惑をかける行為だけはやめましょう。
他のファンの方の応援を阻害する権利はありませんし、タレントのプライバシーを侵害したりするのも違います。


タレントの楽しみ方もマニュアル主義な傾向にあるのであれば、それは嘆かわしいことです。


さて、そういうことでいうとゆいかおりとStylipSはどうなのか。

これらは何が違うかって、2人組と4人組というだけでその魅力はそれぞれ大きく違います。

共通して言えることとしてどちらも偶数です。
昔からユニットはよく奇数にすべしなんていうことが言われた時代もありましたが、敢えて偶数です。
これすなわち「センターを決めない」「リーダーを決めない」ということです。
概ね誰がリードするというのはあるけれど、特に指定はしません。

とは言え、基本的にそれぞれの方向性は定めていますし、それぞれの存在意義もきちんと考えて進めています。
僕らの提供しているものが別の受け止められ方をしても「それは間違ってる」とは思いません。
むしろ僕らもタレント自身もその分勉強になります。


ユニットは「個」の集合体であることが基本であるということを書きました。

「個」はユニットを経験することで様々な可能性を引き出されます。
2人組である場合はメンバーは自分以外に一人しかいないから各々の関係はタッグとなり、4人組なら3人いるからその中でもバランスが大事。相手が一人かそうでないかでは意識も大きく違いますし、パフォーマンスの見え方も大きく変わります。
そしてユニットはメンバー同士がお互いに高め合うことがとても重要です。


ゆいかおりはゆいかおりという方向性があり、StylipSはStylipSという方向性と意味を持っています。

だからこそキングレコードとランティスというメーカーが違う中にも関わらずそれぞれのユニットが成立し、そしてキングレコード、ランティス、スタイルキューブという3社でメーカーの壁を越えてきちんと協力し合って成立しています。


最後に後発のStylipSに関して誤解がどうもある気がしますので、その点について。
アニメ、声優ファンの皆様の中にはどうしてもゆいかおりに2人加えてStylipSが誕生している印象が強いかもしれませんが、StyipSの4人はゆいかおりのメジャーデビュー以前にリリースしているTeam DEKARISと同じメンバーですし、そもそもStylipSというのは小倉唯や石原夏織の母体である「ハピスタ(HAPPY! STYLE)」が満を持してメジャーデビューした形とほぼ同義ですから現在そのエースであるメンバーがバランスを考慮してセレクトされています。
特に能登有沙に関してはハピスタの中心として小倉や石原が入りたての頃から全員の面倒を見て、そして引っ張ってくれているメンバーです。
そういった意味で考えると能登有沙無くしてゆいかおりも存在していなかったとも言えます。
そしてみんなずっと一緒にやってきているからこその強い結束力があります。
最初からハピスタで一緒にやってきているということが礎となっているからこそユニットとしての結束力に繋がるわけです。
我々はそういった事まで熟慮してユニットの設計をします。


さてさて、これ以上書くと「こういうもんです」と言うことになってしまうし、色々タネ明かしになってしまうので辞めときます(^^;


そんな訳でゆいかおり、StylipSそして小倉唯ソロともにキングレコード、ランティス各社最高のメンバーが集まって色々な可能性や将来性を考えて進めていますので、ファンの皆様はそれぞれの楽しみ方で応援して頂けたらと思います。


きっと色々な発見があるはずです!!