■声優業界で「戦国時代」はあり得ない!?
声優業界で「戦国時代」はあるのか否かというテーマをベースにアイドル業界と声優業界の違いを考えてみる。
アイドル業界ではいまや「アイドル戦国時代」と言われ、さまざまなアイドル達が頂点を目指している。
アイドル業界を盛り上げよう
っていうことでの運動だとすれば、まぁ、可愛いものだけど
実際はもっと切実だ。
初日でシングル100万枚売ってしまうAKB48を除き、その他のアイドル達はこのCDが売れない時代、数万いくか行かないかでしのぎを削っている。
(ほとんど数千もいかなかったりするけど…)
特に今、アイドルはユニットの時代。
ソロでは太刀打ちできない。
ユニットって言うのはメンバーがたくさんいる。
つまり、その分予算もかかる。
CDは売れないわ、予算はかかるわでそれはもう切実。
アイドル戦国時代は「戦国時代」っていうくらいだから他の武将(アイドル)を討ち取ってでも目指すはテッペンだ。
さて、
アイドルっていうのは極端な話、現在のようにAKB48だけが圧倒的一人勝ちでも成立する。
かつてハロー!プロジェクトだけが一人勝ちしていたのと同じように。
なぜなら、アイドルって言うのは単体で成立するものだからだ。
実はアイドルは他にライバルがいてもいなくても成立するのです。
そしてアイドルが成立する最小単位は
「アイドル」
これだけで成立する。
だからアイドル戦国時代で誰か一人だけが勝ち残って、他がほとんど討ち死にしてしまっても成立し得る。
成立し得るからこそアイドル業界ではプロダクションは当然の如く市場を独占しようとするし、スキャンダル合戦などの足の引っ張り合いや邪魔なライバルを潰すなんてことも平気で起こる。
それだけ熾烈な競争社会なのです。
それに比べて声優業界はというと…
そういった熾烈を極める戦国時代なんてのはあり得ないし、あってはならないと僕は考える。
昨今声優のスキャンダル(と言われているもの)であたかも下克上のように勢力図が変わるようなことが騒がれているが、そういったことで戦国時代と言っているのか、しかし、果たしてそうなのだろうか…。
声優業界はアイドル業界のような競争社会とは大きく違う。
オーディションでは勝ち残るために精神的に他者との戦いな部分はあるとは言える。
CDの売上につながるファンの獲得も各者(社)戦いかもしれない…
けど、アイドル業界にある他者との戦いとは根本にあるものが大きく違う。
さっきの最小単位で言うと、声優という職業が成立する最小単位は
「声優+アニメや外画などの作品」
です。
声優と言っても仕事の幅が広いのでアニメに特化して考えてみます。
アニメでは(特に深夜アニメ)はアイドルファンのように熱心な声優ファンの存在が今となっては必要不可欠になっています。
なので、そのあたりはアイドル業界と似て見えるかも知れません。
アイドルに負けない武道館レベルのコンサートもやっちゃいますしね。
でも、大きく違います。
それはアイドルはアイドル単体でも成立するのに対して声優は声優単体では成立しないというところです。
前述のように声優は作品がないと成立しません。
何の作品にも出ずにひとりで「私は声優です!」と言ってもそれは声優とは言えません。
そして世の中には一人しかキャスティングされない作品というのは短編作品以外殆どありません。
声優というのは複数の声優によって声をあてられた作品があって初めて成立するのです。
どんなにライバルでも共演すればお互いその作品の為に全力を尽くすのが声優です。
アイドル業界と違って声優の根本は共同作業なんです。
仮に一社が自社の複数の声優をキャスティングして独占するようなことがあったとしても、誰か個人一人だけが市場を独占するなんてことはあり得ません。
どのチャンネルに変えても、どのバラエティ番組みても、どのトーク番組見てもAKB48ばかりが出ていて他のアイドルがまったく出てないというのはあり得るけど、どのアニメ見てもAさんしか出ていないというのはあり得ません。
必ず他の声優BさんだってCさんだって複数作品に出ている人がたくさんいます。
仮に声優戦国時代だったとしても「誰かが勝ち残る」っていうことはあり得ないのです。
必ず複数の声優がきちんと残っていないとアニメは成り立ちません。
仮にアイドル業界のように誰か一人だけが頂点で、他が討ち死に状態へ向かったら、声優業界全体が崩壊への道をたどることになります。
だから、そういうアイドル業界のやりかたをすれば声優業界は自滅の道です。
水樹奈々さんが一人勝ちじゃないかって意見もありそうですが、オリコンなどで取り上げられている売上ランキングは純粋に声優だけの仕事ではないはずです。
あえて言えば「声優歌手戦国時代」とか「アイドル声優戦国時代」とかならまだいいかもしれません(^^;
声優が声優としての活動以外での戦いってことなら戦国時代は成立するってことですかねぇ。
そうなるとアイドル業界みたいな切実さとは全然違いますね。
アイドルは一人で「私はアイドルです!」と言ってライブハウスで歌うだけでも成立します。
他のアイドルとの共存共栄なんてしなくてもいいんです。
だから潰し合いも成立する。
でも声優はそうはいかないんです。
声優業界は必ず作品のために各社が共同戦線で動きます。
だから声優プロダクション同士は横の繋がりが強いし、プロダクション同士で助け合ったりもします。
アイドル業界ではこのようなスタイルは殆どありません、というか皆無です。
(グループを形成しているところや傘下のプロダクションを除く)
一緒に映画やドラマなどの作品に出ていても足の引っ張り合いを忘れないのがアイドル業界です。
足の引っ張り合いが元で作品の制作に影響が出ても精神的にはおかまいなしなのがアイドル業界です。
でも声優業界では仮に足の引っ張り合いがあったとしても作品に影響が出るようなことはしない方向に気持ちが働きます。
あ~、また長文になっちゃった(笑)
結論から言うと
アイドル業界と声優業界はその成立要素故に根本的な考え方が大きく違う
そして大事なことはだからこそアイドル業界がそのままの考え方で声優業界に入ってきたり、声優業界が安易にアイドル業界のやり方を真似ると声優業界は終わりに近づくってことでしょうか。
ところで、アイドル戦国時代って言ってるアイドル達はどうなったら天下をとったことになるんでしょうね。
各アイドルが「アイドル戦国時代において天下を取る」っていうのはどういうことか(最終ゴールはどういう状態なのか)是非どこかのメディアでアンケート調査して欲しいなぁ。
そしてそれぞれを見比べてみたいものです。
アイドル業界ではいまや「アイドル戦国時代」と言われ、さまざまなアイドル達が頂点を目指している。
アイドル業界を盛り上げよう
っていうことでの運動だとすれば、まぁ、可愛いものだけど
実際はもっと切実だ。
初日でシングル100万枚売ってしまうAKB48を除き、その他のアイドル達はこのCDが売れない時代、数万いくか行かないかでしのぎを削っている。
(ほとんど数千もいかなかったりするけど…)
特に今、アイドルはユニットの時代。
ソロでは太刀打ちできない。
ユニットって言うのはメンバーがたくさんいる。
つまり、その分予算もかかる。
CDは売れないわ、予算はかかるわでそれはもう切実。
アイドル戦国時代は「戦国時代」っていうくらいだから他の武将(アイドル)を討ち取ってでも目指すはテッペンだ。
さて、
アイドルっていうのは極端な話、現在のようにAKB48だけが圧倒的一人勝ちでも成立する。
かつてハロー!プロジェクトだけが一人勝ちしていたのと同じように。
なぜなら、アイドルって言うのは単体で成立するものだからだ。
実はアイドルは他にライバルがいてもいなくても成立するのです。
そしてアイドルが成立する最小単位は
「アイドル」
これだけで成立する。
だからアイドル戦国時代で誰か一人だけが勝ち残って、他がほとんど討ち死にしてしまっても成立し得る。
成立し得るからこそアイドル業界ではプロダクションは当然の如く市場を独占しようとするし、スキャンダル合戦などの足の引っ張り合いや邪魔なライバルを潰すなんてことも平気で起こる。
それだけ熾烈な競争社会なのです。
それに比べて声優業界はというと…
そういった熾烈を極める戦国時代なんてのはあり得ないし、あってはならないと僕は考える。
昨今声優のスキャンダル(と言われているもの)であたかも下克上のように勢力図が変わるようなことが騒がれているが、そういったことで戦国時代と言っているのか、しかし、果たしてそうなのだろうか…。
声優業界はアイドル業界のような競争社会とは大きく違う。
オーディションでは勝ち残るために精神的に他者との戦いな部分はあるとは言える。
CDの売上につながるファンの獲得も各者(社)戦いかもしれない…
けど、アイドル業界にある他者との戦いとは根本にあるものが大きく違う。
さっきの最小単位で言うと、声優という職業が成立する最小単位は
「声優+アニメや外画などの作品」
です。
声優と言っても仕事の幅が広いのでアニメに特化して考えてみます。
アニメでは(特に深夜アニメ)はアイドルファンのように熱心な声優ファンの存在が今となっては必要不可欠になっています。
なので、そのあたりはアイドル業界と似て見えるかも知れません。
アイドルに負けない武道館レベルのコンサートもやっちゃいますしね。
でも、大きく違います。
それはアイドルはアイドル単体でも成立するのに対して声優は声優単体では成立しないというところです。
前述のように声優は作品がないと成立しません。
何の作品にも出ずにひとりで「私は声優です!」と言ってもそれは声優とは言えません。
そして世の中には一人しかキャスティングされない作品というのは短編作品以外殆どありません。
声優というのは複数の声優によって声をあてられた作品があって初めて成立するのです。
どんなにライバルでも共演すればお互いその作品の為に全力を尽くすのが声優です。
アイドル業界と違って声優の根本は共同作業なんです。
仮に一社が自社の複数の声優をキャスティングして独占するようなことがあったとしても、誰か個人一人だけが市場を独占するなんてことはあり得ません。
どのチャンネルに変えても、どのバラエティ番組みても、どのトーク番組見てもAKB48ばかりが出ていて他のアイドルがまったく出てないというのはあり得るけど、どのアニメ見てもAさんしか出ていないというのはあり得ません。
必ず他の声優BさんだってCさんだって複数作品に出ている人がたくさんいます。
仮に声優戦国時代だったとしても「誰かが勝ち残る」っていうことはあり得ないのです。
必ず複数の声優がきちんと残っていないとアニメは成り立ちません。
仮にアイドル業界のように誰か一人だけが頂点で、他が討ち死に状態へ向かったら、声優業界全体が崩壊への道をたどることになります。
だから、そういうアイドル業界のやりかたをすれば声優業界は自滅の道です。
水樹奈々さんが一人勝ちじゃないかって意見もありそうですが、オリコンなどで取り上げられている売上ランキングは純粋に声優だけの仕事ではないはずです。
あえて言えば「声優歌手戦国時代」とか「アイドル声優戦国時代」とかならまだいいかもしれません(^^;
声優が声優としての活動以外での戦いってことなら戦国時代は成立するってことですかねぇ。
そうなるとアイドル業界みたいな切実さとは全然違いますね。
アイドルは一人で「私はアイドルです!」と言ってライブハウスで歌うだけでも成立します。
他のアイドルとの共存共栄なんてしなくてもいいんです。
だから潰し合いも成立する。
でも声優はそうはいかないんです。
声優業界は必ず作品のために各社が共同戦線で動きます。
だから声優プロダクション同士は横の繋がりが強いし、プロダクション同士で助け合ったりもします。
アイドル業界ではこのようなスタイルは殆どありません、というか皆無です。
(グループを形成しているところや傘下のプロダクションを除く)
一緒に映画やドラマなどの作品に出ていても足の引っ張り合いを忘れないのがアイドル業界です。
足の引っ張り合いが元で作品の制作に影響が出ても精神的にはおかまいなしなのがアイドル業界です。
でも声優業界では仮に足の引っ張り合いがあったとしても作品に影響が出るようなことはしない方向に気持ちが働きます。
あ~、また長文になっちゃった(笑)
結論から言うと
アイドル業界と声優業界はその成立要素故に根本的な考え方が大きく違う
そして大事なことはだからこそアイドル業界がそのままの考え方で声優業界に入ってきたり、声優業界が安易にアイドル業界のやり方を真似ると声優業界は終わりに近づくってことでしょうか。
ところで、アイドル戦国時代って言ってるアイドル達はどうなったら天下をとったことになるんでしょうね。
各アイドルが「アイドル戦国時代において天下を取る」っていうのはどういうことか(最終ゴールはどういう状態なのか)是非どこかのメディアでアンケート調査して欲しいなぁ。
そしてそれぞれを見比べてみたいものです。